・米に見放された自民党

カビ毒のアフラトキシン =ウィキペディア=汚染米は、やはり主食用の米にも及んでいました。

販売されたのは、接着剤製造会社「浅井」から米穀商「ノノガキ穀販」を経て、名古屋市北区の米穀卸会社「ハラキン」に卸されたうるち米約12トン。

ハラキンが岐阜県多治見市の工場で精米し、愛知県内の直営店や名古屋市内の飲食店、三重県内のスーパー、愛知、滋賀県内のドラッグストアなどで販売された。

カビ毒のアフラトキシンに汚染された米が、「ご飯」として一般家庭の食卓で食べられていたことになります。


米のトレーサビリティ(追跡可能性)は、牛肉などと違って確立されていません。

太田農水相に象徴される「事業者保護」が最優先されているからです。


マスコミに散々に批判され、自民党総裁選挙劇場がしぼんでしまった責任を問われ、やっとのことで仕方がなく汚染米の流通先を公表に踏み切りました。

それでも、いまだに調査を拒否している業者が9社もあるというから、農水省の安全管理体制の不備は底なしの様相です。


安全な食べ物を食べたいと思っても、販売店が危険の存在を知ることが出来ない現状では、消費者はあまりにも無力。

一応、農家の端くれなので米を自給している我が家でも、米と味噌以外の食材はスーパーで買うことが日常茶飯事。

米を原料とする調味料の醤油やみりん、おやつの煎餅、これらを介して汚染米が口に入っている可能性は少なくない。


米と米を原料とする食材を食べていない日本人は一人もいないはず。

これら全ての人たちを敵に回すことになった政府自民党は、総裁選で騒ぎ立てているところではなくなってしまった。

身から出た錆とはいえ、自民党政治の末期症状は悲惨なものとなりそうな感じですね。