・昭和伊南病院が機能不十分と評価

いなまい・ドットコム駒ヶ根市の昭和伊南病院が機能不十分と評価されました。

救命救急センターの指定を死守するして頑なな姿勢を見せる杉本・駒ヶ根市長が、どのように対応するのか注目です。


『昭和伊南総合病院は機能不十分 救命救急センター 評価委が県に報告』
長野県救急医療機能評価委員会は16日、県に、駒ケ根市の昭和伊南総合病院の評価結果について救命救急センターの機能としては不十分との報告をした。
 報告では、不十分な点として▽整形外科、産婦人科の常勤医師の不在▽病院全体の医師数不足▽救急患者に関するデータの未整備―の3点を挙げている。
 整形外科、産婦人科の常勤医師の不在では▽救急患者について24時間体制で対応することができない▽改善には複数の常勤医師を確保する必要があるが現状では困難で救命救急センターとしては問題が多い―としている。
 また、病院全体の医師不足では、増員について具体的な改善策が示されていないほか、センターを運営していく限度を超えているとしている。
 救急患者に関するデータの整備では、救急は搬送患者受け入れの要請への対応記録や救急患者に関する把握と分析が不十分とし、データを整備し救急医療体制の改善に役立てることが必要―としている。
 報告を受け今後、県では、病院側と改善点について協議していきたい考え。
 また、昭和伊南総合病院を運営する伊南行政組合の組合長・杉本幸治駒ヶ根市長は、「昭和伊南総合病院として経営改善に向け努力中。県から説明を受けた上で病院とも十分に相談し伊南医療対策検討会などで具体的な対応を検討したい」とコメントした。 9/17 =いなまい・ドットコム=
医療関係者や医療事情に精通している市民は、救急救命センターに固執する杉本市長にはあきれています。

上伊那全域の医療の将来像が求められている今、お膝元の病院の過去の栄光から離れられない市長の姿は、行政のリーダーとしての資質に欠けます。

現実問題として上伊那の医療を支える中心的な存在は伊那中央病院です。

昭和伊南病院は伊那中央病院の機能を補完する脇役としての立場と、開業医と連携して地域の一・二次医療を支える地域性も兼ね備えた病院へと衣替えを求められています。


杉本市長も頭の中では気が付いているのかもしれませんが、選挙公約で「死守する」と言ってしまった手前、簡単には引っ込みがつかない。

この市長の性格は、やらなければならないことでも市民の受けが悪いと見るや、ほとぼりが冷めるまで隠しておく習性があります。

言うなれば「嘘も方便」で、市民の目をはぐらかしてその場を取り繕うことが県職員の習性として身についてしまっている。


救急救命センターを死守すると言い張っている市長の言葉を鵜呑みにすると、この先きっと裏切られます。

センターの指定をいつの段階で手放せば市民が一番納得してくれるのか。

市長の頭の中はこの思いでいっぱいのはず。


本当にやらなければならないのは、これから先の昭和伊南病院の生き残る姿を描くことなんですが、これはコンサルと市民会議に丸投げして、「市民の声に従います」と責任放棄するつもり。

少なくとも4年間はこの市長に任せることになった駒ヶ根市民は、この市長の本質を理解して、上手に使いこなさなければならない。

尻をひっぱたいてリーダーシップを発揮しろと鼓舞しないと、のらりくらりと役人仕事で時間だけが浪費される恐れがあります。


でも、鼓舞しようとしても響かないんですよね、この男。

市長の仲良し後援会の方たちにお願いするしかないのかな。