・演出だけで中身がない麻生演説

衆院本会議で所信表明演説する麻生太郎首相=29日午後2時21分、国会衆院本会議場 =産経ニュースより=臨時国会では、自民党の麻生総裁の『代表質問』が行われました。

本来ならば日本の総理大臣として、麻生内閣の所信表明があるはずだったのですが、次の衆院選挙で野党になることを前提として民主党への質問攻めに徹しました。

これを受けて小沢・民主党代表は明日『所信表明』で、歳出削減のため国会議員を10%減らすとともに随意契約を全廃、税金の無駄遣いを徹底してなくすことなどを盛り込んだ「5つの約束」を打ち出す予定。


「5つの約束」は(1)無駄遣いの排除(2)年金・医療の立て直し(3)子ども・教育の重視(4)働き方の抜本改革(5)食の安全と農漁業保護−で構成。

  • 無駄遣い排除では、公務員の天下りを全面禁止するとともに、特殊法人独立行政法人特別会計を原則廃止。
  • 厚生年金の記録改ざんや「消えた年金」を念頭に、1人1人が記録を保持できる「年金通帳」制度を創設し、すべての年金制度を一元化。
  • 後期高齢者医療制度は廃止し、新制度を構築。
  • 医師不足解消に向け、全国の大学医学部の定員を50%増やす。
  • 子ども手当」として1人当たり月額2万6000円を支給。
  • 教育委員会制度を抜本改革し公立高校を無料化、大学への公費助成を拡大。

自民党が増やし続けた無駄遣いを徹底的に排除してどこまで財源が確保されるのかが焦点となります。

自民党支持者や創価学会信者=公明党には、何を言っても「財源の裏打ちがない」と文句が出るので放っておくとして、善良な有権者には逆に自民党が一切財源を示さないバラマキの実態を知ってもらうことが大事だと思います。


昨日の『代表質問』でも、民主党には対案と財源を示せと言い放ちながら、麻生総理は来年に迫った年金の国庫負担の財源にはだんまりを決め込む。

無責任与党の身勝手な演説に、あきれた国民が多いのではないかと思います。


型破りな『(偽装)所信表明』で、小泉劇場の再現を狙った麻生・自民党総裁のパフォーマンスが国民を踊らすことが出来るのか。

明日の小沢・次期総理大臣の『(序章)所信表明』で示される日本のこれからに国民が託すことになるのか。