・ペットボトルの洗浄技術もない日本

ペットボトルの洗浄環境省のお役所仕事が循環型社会の弊害になっています。

ペットボトルのリユース実証実験で、洗浄不良から品質検査において風味不良が出てしまった。

市場に流通させる前に、まともなプラントを作れないお役人のずさんな仕事が原因でしょう。


環境省では、「ペットボトルを始めとした容器包装のリユースデポジット等の循環的な利用に関する研究会(座長:安井至 国連大学名誉副学長、東京大学名誉教授)」の中間取りまとめを踏まえ、ペットボトルリユース実証実験を行っています。

クローズドシステム(宅配販売)とオープンシステム(地域店舗店頭販売)の双方で、デポジット制を利用したリターナブルペットボトル入りミネラルウォーターの販売・回収を行うもので、京急百貨店やイトーヨーカドーで8月から1次販売を開始しています。

2次販売については、11月上旬(オープンシステム:11月8日、クローズドシステム:11月10日)を予定していましたが、再充填後の品質検査において風味不良が確認されたため、2次販売を延期せざるを得なくなりました。


ボトルの内部洗浄は、醤油や酒のビンではすでに確立された技術です。

形状の違いによって改良を加える必要があったとしても、それほど難しいものではないと思われます。

それなのに、飲料の風味を損なうほどの欠陥を生じさせたのは、当事者たちの義務感や責任感が不足していたのではないかと思います。


ペットボトルの再利用は、すでにヨーロッパではかなり以前から取り組まれており、今回の日本の失敗は笑いものになるだけです。

環境技術に定評があるといわれている日本ですが、要素技術としては高いものがありますが、それをシステムとして使いこなす応用力には劣っています。

技術立国日本の劣化が、こんなところからもはっきりと感じられます。