・長野県の首切りは全国二位

年末年始に行き場がない人たちを支援しようと開設された“年越し派遣村”の開村式=12月31日午前、東京・日比谷公園 長野県における非正規雇用の失業者は全国二位。

トヨタショックによる大打撃を受けた愛知についで悲惨な状況となっています。


県下の産業が儲け至上主義に走り、安心した社会を築く上で必要となる雇用の安定を放棄した結果です。

正規雇用の首切りがニュースで取り上げられるような大企業がひしめいているわけでもなく、あまり注目を集めていませんが、県内の産業構造はゆがんでいます。


また、就業者人口に比して非正規の失業者を見てみると、やはり全国二位です。(総務省就業人口統計より独自集計)

一位は山形県で、愛知は比率だと四位になります。

逆に失業者が少ない方から見ていくと、四位が大阪、三位が東京、二位が千葉と、大都市圏の雇用は恵まれているようです。


正規雇用の失業者が最も少ないのが、沖縄県です。

実数で17人、就業者人口に比して0.003%に過ぎない。

産業構造の違いだと思いますが、人に優しい地域と言えるのではないでしょうか。


長野県は人に優しい土地柄だと思っていましたが、地元の産業は人を企業利益の調整弁として使い捨てにしているところを見ると、違ってきているのかもしれません。

福祉を切り捨てて土建を守る知事が行政のトップにいるのだからと、企業も自己保身を優先する土壌が育っても不思議ではない。

県内の景気が一気に悪化して、非正規雇用を悪用していない事業にまで波及するのは必然だと考えられます。