・昭和伊南の再建に不安要素続出

妊婦の交流会と昭和伊南総合病院を活用する勉強会 中日新聞より駒ヶ根の昭和伊南総合病院の再建を監視する役目を負う運営審議会が前途多難だと先日お伝えしました。

各方面からお伺いしたところ、新聞などの報道では伝えられない心配の種がさらに出てきました。


審議会で伊南行政組合長である杉本・駒ヶ根市長が話しているとき、審議委員の一人が野次を飛ばしたそうです。

市議会の要職にある人物だということですが、市議会の悪習を審議会に持ち込むとは不見識もはなはだしい。

外部審議会に議員を入れることが、そもそも間違っているというのに、このような不適切な人材を選択したことに議会は責任を痛感してもらいたい。


一方、同院の窮状を見かねて地元の有志が寄付を募る動きがあるようです。

市民病院として何とか再建させたいとの思いが伝わる美談となるはずでした。

ところが、これを伝え聞いた杉本市長は、早速、市内部に受け入れ体制を作るように指示したそうです。


受け入れ窓口なら分かるのですが、体制をつくるとは、諸団体の名称を冠し市民の寄付を促す目的がある。

寄付を受ける側が、寄付を募る団体を組織し、市民団体の名前を借りようというのですから話がおかしい。

こんなことに即断即決でトップダウンを発揮してしまう杉本市長の見識も疑われる。


昭和伊南総合病院の再建の鍵を握るのは、新たに選任される管理者の存在です。

有能な管理者が着任しなければ、再建計画は絵に描いた餅に終わってしまう。

しかし、有能な管理者の目星は明らかにされていません。


杉本市長が市長選挙で示した最重点公約が副市長人事でした。

外部から有能な人材を任用すると強調して市長に当選しました。

ところが、市長になった途端、「適切な人物がいませんでした。」と公約はあっさりと放棄。


その杉本氏が伊南行政組合長として有能な管理者を連れてこられるのか、不安が付きまといます。

あて職の管理者でやり過ごそうとするようなことがあれば、再建計画の達成はおぼつかなくなる。

こんな状況で、危機を乗り越えられるのだろうか。

駒ヶ根市民は、杉本市長の手腕に、ますます不安を募らせています。