・振り込め詐欺、だまされたふり作戦

長野県警は、多発する振り込め詐欺に歯止めを掛けようと、犯行の抑止と摘発を狙った「だまされたふり作戦」を始めた。

警察関係者が振り込め詐欺の電話を受けたら、犯人の指示に従う演技をし、現金の受け渡し場所や振込先の口座番号を聞き出すことで逮捕につなげるというもの。


作戦は、こうだ。

  1. 県警職員の家族や警察OB、防犯ボランティア団体などに協力を依頼。
  2. 承諾を得た家庭には、だまされ方のアドバイスを載せた「心得書」を配布。
  3. 犯人側が現金の郵送を指示したり振込先の口座を指定した場合、自宅まで現金やキャッシュカードを取りに来ると話した場合などに通報。
  4. 捜査員が現場に張り込んで逮捕。


県警は作戦の実施期間について、振り込め詐欺防止の強化推進期間である今月から「当面の間」としている。

同様の作戦は、神奈川県警が1月に実施し、容疑者を逮捕した実績がある


県内では昨年10月以降、伊那市などでカードを詐取される事件が相次ぎ、1月には長野市内の高齢者が弁護士を名乗る男に600万円をだまし取られる事件が起きている。

犯人をだます「おとり作戦」は警察関係者だけでなく、一般にも協力を呼びかけ、社会全体で振り込め詐欺グループのあぶり出しを一気にやってはどうだろうか。