・長野県の松くい虫空中防除が中止

本日の紙面より。

松くい虫防除の空中散布が各地で中止に。

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埴科郡坂城町の「松くい虫防除対策会議」(議長・柳沢哲副町長)は3日、本年度の松くい虫対策の農薬空中散布を中止すると決めた。小県郡青木村上田市に続いての中止決定。中沢一町長は、会議後の信濃毎日新聞の取材に対し「隣の上田市青木村の決定を考慮した。坂城町としても空中散布の健康への影響を否定する判断材料はなく、本年度は代替策がないか検討する期間にしたい」としている。

坂城町は1985(昭和60)年に空中散布を開始。本年度は今月15日に苅屋原、上平の両地区の計25ヘクタールで散布する計画で、費用約150万円を当初予算に計上していた。散布地域は山の急斜面やがけの上部が中心で、松枯れによる土砂崩れを防ぐなど治山の意味合いが大きいという。

会議は町林業委員、散布地域の自治会長ら委員15人が参加し、町役場で非公開で開催。担当する町産業振興課が中止方針を提案した。町によると、「空中散布の代替策はあるのか」と心配する声も出たが、最終的には全員が了承したという。

産業振興課によると、上田市に通勤する町民から昨年、「上田市の空中散布の時期に体調が悪くなったので坂城町も中止してほしい」と要望があったことも考慮して中止を決めた。同課は「散布地域が山の上なので、被害木の伐採などでどこまで対応できるかはまだ分からない」としている。

信濃毎日新聞 6月3日

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先月25日には小県郡青木村、30日には上田市も中止を決めています。

様子を見てから考えるとしている駒ヶ根市はどうするつもりなのか。

決断できない市長としての特徴をもつ杉本市長の判断がどうなるでしょうか。