・モグラの穴で大洪水

今朝、寝床で新聞を読んでいると、庭から水音が聞こえてきた。

音のする方向の庭には井戸があって、ポンプを据え付けてある。

コポコポと音がするので、ポンプの吸い込み配管の継ぎ目に隙間ができて空気が入った音かなと思い、外に出て様子を見てみた。


なんと、庭の一角の地面に穴があいて、そこから水が湧き出している。

あたり一面水浸し。

コポコポと音をたてて盛り上がるように湧き水は出続けている。


考えられる原因はひとつ。

真上にある田んぼからの漏水だろう。

土手の階段を上がってみると、案の定だ。


田んぼの角にも大きな穴が開いていて、そこから勢いよく田んぼの水が流れ出ている。

穴の直径は10cmくらいはありそうだ。

犯人はモグラに違いない。


とりあえず穴を踏みつけて流れを遮断する。

スコップを持ってきて、隣の畑から土を寄せて穴を埋める。

土手の中を貫通して庭まで通じているであろうモグラの穴は空いたままにしておくほかはない。


これだけの水が流れ出たのだから、モグラも穴の中にはいられない。

あわてて逃げ出したと思われる。

穴から出たモグラを待ち受けるのは我が家の狩人だ。


3匹の猫のうち誰が捕まえたかはわからないが、もっともすぐれたハンターである末っ子の猫は、ツバメでも捕まえてしまうほどの腕前を持つ。

モグラも穴から出てくるまでジッと待ち続ける忍耐力も持ち合わせている。

こいつに狙われたらモグラの命はないな。