・まだ先延ばしするのか

8月30日の投開票は、大方の予想を裏切って異例尽くしの総選挙となりました。

永田町が築き上げてきた慣例や常識は麻生太郎には必要ないということでしょう。


まず、1890(明治23)年の第1回衆院選以降、7月の解散は初めて。

8月投開票は100年以上前の明治時代に2度あるだけで、極めて異例だ。

衆院解散から投開票までの期間も、現行憲法下で最長となる可能性がある。

公選法衆院解散の翌日から40日以内に衆院選を行うと規定しており、これまでの最長は前回衆院選の34日だ。

7月21日解散なら8月30日の投開票まで40日となり、公選法が定める期間を最大限使う形になる。


異例尽くしの選挙日程が組まれた裏舞台は、自民党の党利党略に基づくものであって国民は不在だ。

麻生下しをけん制したい麻生太郎は早期の解散総選挙に打って出るとしたが、1976年に、当時の三木武夫首相が、「三木降ろし」に抗して、衆議院を強引に解散しようとしたが、15閣僚に署名を拒否され、解散ができないまま任期満了を迎えた二の舞は避けたかった。

麻生下しを狙う中川氏らは、麻生総理大臣で解散させたとしても選挙の顔は別の自民党総裁で戦うとして「総総分離」に出てくると思われます。

自民党による自民党のためだけの内部抗争は国民の批判を増幅するだけであって、自民党の窮地を救うどころか奈落の底に突き落とす愚策略だといえる。


真夏に選挙を戦わせることを避けてきた先人の配慮を投げ捨てて、自己の利益を達成するために過酷な選挙日程を国民に押し付けた麻生太郎は許せない。

猛暑のさなかの選挙戦は有権者や候補者、運動員の負担が大きいし、先祖の供養で日本国中が落ち着いた時を過ごそうとする「お盆」を選挙戦の喧噪に巻き込んだ罪は重い。

東京都議選で示された民意にも増して、国民を苦しめ続ける麻生自民党に鉄槌を下す日まであと一ヶ月半。

先は長い・・・。