・自民党の世襲候補に抜け道

自民党が「責任政党」として国民に訴えかけようとする戦術には、かなり無理がありますね。

その象徴が世襲制限です。


自民党の青森1区は、引退表明した津島派会長の津島雄二・党税調会長(79)の後継として、県連が7月29日、長男の淳氏(42)の擁立を決め、党本部に公認申請していた。

しかし、31日発表のマニフェストで、次の次の総選挙からの世襲制限を掲げたことや、世襲そのものへの世論の風当たりが強いことから、党本部は淳氏を公認せず、同選挙区に公認候補を擁立しないことを決めた。


青森県連は「党が決めた要綱に基づいて公募し、複数候補から投票で決めた」として世襲候補を決めた。

公募は形だけで、淳氏に決めるための言い訳つくりに利用しただけだということは、誰が見ても明らかだ。

さすがにまずいと思った党本部は、後継候補をやめさせることができないとみて公認候補を擁立しないという奇手で側面支援することにしたようです。

結果としては自民党の公認候補と同じじゃないですか。


宮崎1区では、昨年秋に日教組批判などを繰り返して国交相を辞任し、不出馬を表明しながら、その後出馬に意欲を見せていた前職の中山成彬氏(66)と、宮崎県連が公募で決めた上杉光弘参院議員(67)が公認を争っていたが、一方を公認すれば地元でしこりが残るため、どちらも公認しないことにした。

党内をまとめられない政党が、責任政党などとはおこがましいにも程がある。

嘘も方便とはいうものの、自民党の場合は嘘で塗り固められた無責任政党としか言いようがないですね。