・長野市長選挙に物申す。

18日に告示される長野市長選挙には、市民が推す高野登氏と(自由)民主党が推薦する県職から天下りした小林計正氏、それとコンクリートへの投資が最優先の鷲沢・現長野市長の3名が立候補する見込みだ。

民主党天下りの根絶を高らかにうたっているこの時に、天下りの元県職員を推薦候補にした自由気ままな民主党県連には謹んで(自由)という冠を授けましょう。

民主党の前に(自由)と付けることにします。


村井仁長野県知事選挙に出たとき、実質は自由民主党自民党)からの立候補だったのに長野県(自由)民主党は応援に回った。

連合長野は推薦まで出した。

長野県民は、田中康夫の性急な県政運営にNOを突き付けたが、村井を推した長野県(自由)民主党や連合長野には呆れかえった。


一方、鷲沢市政は、良くも悪くも保守本道の自民党政治です。

だからこそ、長野県自民党の絶大な支援を受けている。

鷲沢はコンクリート財閥でもあるから、人よりもコンクリートの政治理念を貫いている。

政権与党となった民主党の政治理念とは、真っ向から対立する。


鷲沢を選択する有権者は、自民党政治を懐かしく思う人ばかりだろう。

まさか、民主党政権交代へ一票を投じた賢明な有権者が含まれるとは考えられない。

一例として、鷲沢市長は児童センターを有料化する基本方針を示していたが、選挙が近付いた途端に「無料」に転換。

選挙の時だけ有権者に媚を売る典型的な政治屋だ。


(自由)民主党長野県連の候補も鷲沢正一も、どちらを選んでも旧態依然の自民党政治を目指している。

長野市民が、こんな基本的なことを知らないで市長選挙を迎えるとしたら、大変に不幸な出来事が訪れてしまう。

自民党政治を終わらせた民主党本部と全く違う、長野県(自由)民主党が長野県を日本の政治特区にしようとしているのは、賢明な県民なら看破していると思う。

その政党が推薦する元市議補選候補が小林氏だから、市長の器にふさわしいかどうかなどと論じることすらおこがましい。


篠原孝衆議院議員が同級生であった小林氏に「どうせ市政に参画するなら(市議補選より)市長選に」と誘ったと、信毎が伝えていますが、これが本音でしょう。

市議補選でも当選の見込みがほとんどなかったようですから、「どうせ落選するなら市長選で」というお粗末な動機が考えられます。

県都の市長は、県民にとっては他人事ではないが、こんな動機で選挙に出てもらっては、全国の笑いものだ。


コンクリート政治の継続か、「どうせ」の市政か、どちらの選択もダメでしょう。

消去法でいくと高野氏が市長としてふさわしいんじゃないですか。

長野市民殿。