・リニアには田中康夫を民主党長野へ

JR東海は13日、リニア中央新幹線の建設で、東京―大阪の所要時間は、最短の「南アルプスルート」の場合、67分に短縮、工事費は8兆4400億円になるとの試算結果を発表した。

長野県が要望するルートを含め、名古屋駅経由で品川駅と新大阪駅を結ぶと仮定。茅野から南下し伊那、飯田を通る「伊那谷ルート」では74分、9兆900億円、茅野から木曽を回る「木曽谷ルート」では73分、8兆9800億円だった。

所要時間や工事費が最も少なく、需要も最大になるのはほぼ直線の南アルプスルートで、記者会見した同社の金子慎常務は「どの面を見ても南アルプスルートが優れている。分かりやすい差がついた」と話した。 =2009/10/13 共同通信


JR東海の試算に不正がないと仮定すると、建設費が最も安上がりなのは直線のCルートで、次が木曽経由のAルート、最も高額なのが長野県の一部が欲しがるBルートの順になる。

所要時間も同じ順番で短い。

長野県のエゴ以外の要素では、Bルートを採用する理由はまったく見当たらない。


建設費の差額は6500億円と巨額だ。

長野県の一般会計予算(8300億円)の約8割に匹敵する。

地域エゴで民間企業に負担させることができる金額ではないことがはっきりしている。

長野県が肩代わりしてでも迂回させようと考えたとしても、到底支払える額でもない。


最終的には政治決着になると思うが、政権与党の民主党では鳩山首相が「ルート決定などは政治力ではなく科学的な意思決定で決め、完成まで一直線にまっしぐらに進められることを祈念する」と述べている。

6月に都内で開かれた9都府県の「リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会」の総会でのことだ。

ところが(自由)民主党の長野県連代表である北沢俊美参院議員は直線ルートには断固反対の構えだ。

諏訪と飯田に駅を作る考えも示している。


諏訪に駅を作ることは別の観点からも困難が予想される。

リニアと建設するのはJR東海だが、諏訪を通る中央線はJR東日本だ。

JR各社は路線を競合させないのが原則だから、諏訪駅の設置はありえない。


駅を飯田に作るならBルートよりもCルートの方が理にかなっている。

長野県と伊那谷のごく一部がエゴ丸出しで主張するBルートは、社会常識からして無理難題だ。

無理を通せば道理が引っ込む。


(自由)民主党長野県連+村井・長野県知事+小坂・伊那市長の自民党的保守政治家が、強欲を突き付け続けるのか。

長野市長選挙でバカ丸出し民主党長野県連だから、社会常識にとらわれずに自由気ままに利権欲しさに動くだろうな。

いっそのこと、長野県連の代表を田中康夫にでも交代すれば、一気に長野県の膿が絞りだせるし、社会常識が通用する当たり前の政治風土になるのかもしれない。