・麻生政権末期の自民に似た民主党

民主党・・・・、ダメですね。

日本の政治を変えたいと、昨年の衆院選民主党による政権交代を選択した国民が、失望のどん底に突き落とされていく気分です。


核持ち込みの密約を暴いたり、事業仕分けで無駄を省こうとしたことは認めます。

しかし、金の問題と危機管理能力の欠如が政権としての信頼を著しく損ねている。

総理大臣ではない人が国家権力を握っている「ねじれ構造」も極めて印象が悪い。


国民にとどめを刺してもらいたいと思ったのだろうか、不正な選挙資金を北海道教職員組合から受け取った小林議員が辞職を拒否した。

悪いことをしたら罪を償うのが日本の法律です。

法律を作る国会議員は率先して守ってもらいたい。

自身の選挙資金に違法な金が使われていたのだから、その選挙で得た議員の地位を返上するのが当然ではないでしょうか。


民主党政権交代を成し得たのは、国民が自民党による永田町感覚の政治に辟易したからです。

国民感覚とかけ離れた自民党にお灸をすえ、国民目線で政治に取り組むと思われた民主党に期待してみようと思ったからです。

政治と金で、総理大臣の鳩山さん、最高権力者の小沢さんに倣えと、木っ端議員までも警察のご厄介になっても厚顔無恥で居座りを決め込むようでは、どんどん見放されてしまいます。


小林議員は、辞めないのではなく辞めさせてもらいないのだと思う。

今月15日までは、補選が参院選前になるので待ったがかかり、今また、補選をもと先延ばしせよと指令が飛ぶ。

国会会期末の6月16日以降の辞職なら補選は10月下旬以降と、参院選に影響を与えないからだ。


党内の皮算用では、今はやめない方がお得と踏んでいるのだろうが、国民の批判を甘く見ているとしか思えない。

つい先日も、副幹事長がけしからん発言をしたと言って首を切ったが、臭いものに蓋をするやり方は国民から「自民党以下だな」と見下される。

政府は自民党の尻拭いで手いっぱいだし、党は参院選のことで頭がいっぱい。

国民の眼にどのように映っているかに気を配る余裕がない。

麻生政権の末期と重ねて見ている人も多いのではないか。


民主党がこのような失態をやり続けるのは、気が緩んでいるからとか、国民目線になれないとかではない。

党所属の国会議員に「まとも」なのが少なく、長野五区の加藤学のようなゴミ箱に捨てたいほどのボンクラ議員が多いからだ。

政権交代の副産物だから仕方がないのだが、政党としての限界がこうも早く露呈してしまうとは思わなかった。

党内の危機管理ができないようでは、国の危機管理などおぼつかない。


支持率は今後も下がることが予想されるが、向上させる特効薬はない。

党内やファンクラブの意見に耳を貸すのはやめて、冷めた目で民主党を見ている国民の批判に耳を傾けるしかない。

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こんなことを言わせては民主党支持者はどんどんいなくなってしまう。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100322-OYT1T00654.htm?from=top


これが現実。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100322/stt1003222023009-n1.htm