・8ヶ月の短命内閣の次は超短命

菅直人・新首相が順当に就任しました。

ほとんど名もなき議員が対抗馬として担ぎ出された、形ばかりの代表選出選挙には、国民の多くが興ざめしたのではないでしょうか。


鳩山政権は8ヶ月の短命に終わった。

細川内閣の次に短い262日。

しかし、憲法の規定では、しばらくは鳩山さんが首相のままという、摩訶不思議な状態が続く。


憲法第6条では、「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する」と定めており、法的には、首相に就任するためには親任式天皇から任命を受けなければならない。

天皇はご静養のために皇居を出て葉山の御用邸におり、菅氏の首相就任は天皇が東京に戻る予定の6月8日まで待たなければならない。

その間は、憲法71条の「内閣は、あらたに内閣総理大臣が任命されるまで引き続きその職務を行ふ」という規定により、鳩山氏が総理大臣のままという解釈も成り立つ。

菅さんは、国会で指名は受けたものの、任命されていないのだ。


8日に菅さんが正式に総理大臣に任命された時点で、鳩山首相の在任期間に終止符が打たれる。

すなわち在任期間は265日となって細川氏を3日間上回る。

大した違いはないが、マスコミの興味を引く数字だ。


ところで、細川内閣の後継は羽田内閣だった。

たった二ヶ月の超短命内閣だ。

菅首相の任期は、鳩山さんの任期の残りでしかないので9月には改選になる。


歴史は繰り返されて、超短命内閣の再現となるのか。

菅内閣の実行力が問われる。