・2010長野県知事選挙の裏事情1

一昨日に放送されたabnステーションで、阿倍、松本両氏が紹介されていた。


冒頭は松本氏。

近所の農地で野菜苗の植え付け。

野良着を着て、ヨレヨレの麦わら帽をかぶり、長靴をはいた姿はやる気満々だが、どこか板についていない。

首にタオルを巻いていれば、農家にはさらに身近に感じられたかも知れない。


画面が切り替わって安曇野の山と川、その水辺に松本たけし。

報道される側が、取材陣をプロデュースしている。

知事候補として名乗り出たからには随所にリーダーシップと創造力を発揮してもらいたいところで、これはポイントが高い。


次は阿部氏。

便所掃除の体験にカメラが潜入していた。

便器を磨く阿倍さんの首にはさりげなくタオルが掛けられていた。


常々、阿倍さんの立ち居振る舞いにはプロの匂いがすると思ったが、今回もしっかりサポートされている。

便所掃除をしたことがある人ならわかるが、首に掛けただけのタオルは裾が便器に触れたり、便器に落ちることもあるので、巻くか端をシャツの中にいれる。

演出家の品の良さが裏目に出てしまった。


画面は切り替わってホテル。

政策ブレーンとの詰めの作業をカーテン越しにカメラに写させる演出も手が込んでいる。

他陣営が政策を密室で練り上げているとの対立軸を狙ったのだろうが、考えすぎだな。

一般の視聴者がそんな観察力をもってテレビを見ているとは思えないですからね。


阿倍さんの便所掃除では疑惑がある。

かつて宮下一郎衆議院議員が、田植えの取材をマスコミにさせた時、カメラが回っている時にだけ田植えをしている「ポーズ」をとったことがある。

国会議員の演出を担当するプロがやることをみな同じだから、あらかじめきれいになった便器を拭いている茶番ではないか。


あからさまな演出だと思っても間違いではないと思う。