・党利党略の民主党に幻滅

昨年は政権交代を支援した民主党ですが、首相が代わっても自民党時代をほうふつさせる国会運営が続いていて、辟易させられます。

国会で追及されそうな諸問題が山積するから、さっさと閉幕して参院選に突入する構えです。

昨年の夏に政権を奪取したのだから、今年の夏も選挙第一でなくして欲しかったのに。

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政府・民主党は14日、今国会を延長せず、予算委員会も開かないまま、会期末の16日で閉会する方針を決めた。菅内閣発足で内閣や党の支持率は回復したものの、荒井聡国家戦略担当相の事務所費問題などが表面化。同党は参院選を控え、野党に国会で攻勢を掛ける時間を与えず、国会を閉じた方がいいと判断したようだ。
 民主党樽床伸二国対委員長は先週、会期を1日延長して衆参両院の予算委を1日ずつ行うことを野党側に提案。野党側は3日ずつを求め、折り合わなかった。ところが、14日の与野党国対委員長会談で樽床氏は提案の撤回を通告。民主党幹部は「樽床委員長の高等戦術」とし、シナリオ通りの展開とばかりにほくそ笑む。
 これに対し、野党7党の国対委員長は同日の共同記者会見で「国会審議に耐えられない閣僚が出てきた」「大変な暴挙だ」などと、「臭いものにふた」をしようとする菅政権の姿勢に一斉に反発。自民党谷垣禎一総裁も代表質問の冒頭、「国政を左右する重要課題にふたをし、国民の目から選挙戦での選択肢を覆い隠したまま、参院選に臨むという、まさに党利党略のみの姿勢だ」と予算委での論戦を避けた菅政権の姿勢を厳しく批判した。
 政府・民主党内閣支持率が大幅に回復する中、この勢いを維持したまま参院選に入りたい考えだ。しかし、荒井氏の政治団体の事務所費問題が発覚。同党の小林千代美衆院議員が北海道教職員組合の違法献金事件の責任を取って議員辞職の意向を表明するなど、マイナス材料が相次いでいる。予算委の一問一答形式で野党側の追及を許すことは「参院選前に得策ではない」と民主党国対幹部は判断したとみられる。 =時事通信 2010/06/14=

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民主党を支持していたものとして情けない思いでいっぱいです。

所詮自民党から派生した民主党では党利党略の呪縛から解き放たれることはないのだろうか。

市民派の代表格である菅総理に期待したいのだが、目先の参院選の勝利が最優先ではね。


勢いに乗って選挙は勝てるかもしれないが、その代償として政治不信はさらに募る。

国の借金額と同じで、その場しのぎのつけはどんどんと膨らむばかり。