・温暖化で植物の吸収力が減退

<CO2>植物の吸収量減少 温暖化影響か 米大学分析


 陸の植物が光合成で取り込む二酸化炭素(CO2)の量が、減少に転じた可能性のあることが、米モンタナ大の分析で分かった。温暖化による気候変動が植物の成長に影響しているとみられる。20日付の米科学誌サイエンスに掲載される。

 植物は、温暖化の原因となるCO2の重要な吸収源。07年に公表された国連の「気候変動に関する政府間パネルIPCC)」第4次報告書では、今世紀半ばごろまでは陸上のCO2吸収量が増え続けると予測しているが、減少傾向が事実なら、対策の大幅な前倒しが必要になる可能性がある。

 研究チームは、米航空宇宙局(NASA)の衛星による過去10年間のデータを分析。陸の植物が光合成で吸収したCO2から、呼吸で放出した分を差し引き、CO2の蓄積量を推計した。

 その結果、00〜09年は年間蓄積量の平均が535億トン(炭素換算)と推定された。この10年間は蓄積量が減少傾向にあり、減少幅は5億5000万トン。CO2に換算すると20億2000万トンで、日本の年間排出量の1.6倍に当たる。別の研究では、82〜99年の蓄積量は増加傾向だった。この10年間は、気温測定が始まった1880年代以来、最も気温が高い10年間とされる。 =8月20日 毎日新聞

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森林などの植生によるCO2吸収を過大に評価しているのは、末端の自治体でも同じです。

長野県は、森林が吸収するからと、温暖化対策に消極的な自治体の一つ。

それなりにはやっているが、『長野が地球を救うんだ!』といった気概はないということ。

本当に吸収してくれるかどうかは分からないが、机上の計算で樹木が二酸化炭素を吸ってくれるはずなので、その分の削減努力はしなくてもいい→ラッキー! ってことです。


しかし、実際問題として植生による吸収力が想定を下回っているということになれば、対策の前倒しが必要になる。

マイナス6%なんて言っているのんきな時期はとっくに終わっていて、半減に向けて実効ある対策が求められていると思う。

日本の国民一人一人が、自分は貢献しているのが負担になっているのかを知り、そのうえで行動するように働きかけることが求められていると思う。


やはり炭素税でしょう。

税金の金額という形で、地球温暖化防止に寄与しているから悪影響を及ぼしているかが一目でわかるようになる。

また、分かりやすく差をつけるべきです。


温室効果ガスの放出が、マイナスの家庭は戻し税があるといいですね。