・洋上風力で原発全廃が可能

海にプカプカ、風車で発電 環境省が実用化実験へ


 環境省は、海に風車を浮かべて発電する「浮体式洋上風力発電」の実用化に向けて、海域での実証試験に乗り出す。海底に直接据え付ける「着床式」に比べて、「浮体式」は、より深い海域でも使えるのが特徴で、洋上で風力発電が可能なエリアが広がるという。2012年度に実証機をつくり、16年度の実用化をめざす。

 陸上に風力発電施設をつくる場合、好適地が限られているうえ、景観の妨げになったり、騒音が問題化することもある。これに対し岸から離れた沖合は、景観や騒音の影響が少なく、風力発電の新たなフィールドとして期待されている。日本の領海と排他的経済水域EEZ)は計約447万平方キロと世界6位の広さがあり、風が強く洋上風力発電に適した海域も多い。

 環境省は、沖合30キロ未満で水深50〜200メートルの海域を対象に海上の風の強さなどを分析。浮体式洋上風力発電によって生み出せるエネルギーの潜在量は、原発56基分に相当する5600万キロワットにのぼると試算している。再生可能エネルギーの一分野として実用化することで、二酸化炭素(CO2)の排出削減につなげるのが狙いだ。

 実証機は2メガワット級になる見込み。環境省は、設計や製造、設置海域の環境調査費など計15億円を、来年度予算の概算要求に盛り込んだ。

 環境省地球温暖化対策課は「浮体式の洋上風力発電装置の開発は、世界的にもまだ始まったばかり。国が後押しすることで、世界をリードする技術を育てたい」としている。 =2010年9月12日 朝日新聞

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先月の記事だが、脱原発を推進するには大変に重要な意味を持つ記事でもある。

昨年末現在、日本で稼働している原子力発電所は54基。

浮体式洋上風力発電によって生み出せるエネルギーの潜在量(原発56基分)は、原発を廃止することを可能にする。


日本が自前で調達できる洋上資源を有効活用すれば、人類の歴史上最悪のエネルギー源をに手を染める必要がなくなる。

安易な原子力利用に終止符を打ち、実用性のある再生可能エネルギーに早期に転換するべきだ。

環境税の大半をつぎ込んでもおかしくないと思う。


未来永劫、放射能で地球を汚染する原子力発電に頼ることの申しわけなさから早く解放されたいと思う。

まずは、原発がクリーンなエネルギーだと吹聴する、電力会社の宣伝を止めさせることから始めてもらいたいですね。