・小沢切りと仙谷擁護のアンバランス

仙谷氏続投なら開会拒否も=西岡議長、本会議対応で


 西岡武夫参院議長は11日の記者会見で、問責決議を受けた仙谷由人官房長官内閣改造で続投した場合、今月下旬に召集される通常国会で仙谷氏が出席する参院本会議の開会に応じない可能性について、「決断する時にはするが、まだその時ではない」と述べ、否定しなかった。召集日に行われる見通しの菅直人首相の施政方針演説などが念頭にあるとみられ、混乱回避に向け、首相に仙谷氏更迭を強く迫った発言だ。
 西岡氏は、首相との10日の会談で「参院の意思は確定した。仙谷氏は辞めるべきだ」として、直接、交代を求めたことを明らかにした。首相がどう返答したかには言及しなかったが、「首相はまだ(処遇を)決断していない感じだった」と語った。
 問責決議に法的拘束力がないことに関しては、「衆院の閣僚に対する不信任案も法的根拠はない。何ら変わるところはない」と指摘。「院の総意として辞任要求を伴った問責を可決した以上、辞任すべきだと確信している」と改めて強調した。 
 仙谷氏と同様に問責決議が可決された馬淵澄夫国土交通相については、「事柄(中国漁船衝突事件)が起こった途中で(改造で馬淵氏に)交代させており、仙谷氏の問責とは実際は違う」としながらも、「問責を受けたのは結果として同じ」として、交代はやむを得ないとの認識を示した。
 これに関し、仙谷長官は記者会見で、「(自分の考えは)従来通りだ」と述べ、問責を理由に辞任する必要はないとの考えを改めて示した。また「三権の長が内閣の在り方について発言するのは異例だが」との記者の質問に、「異例という言葉を拳々服膺(ふくよう)する」と述べた。 =時事ドットコム 2011/01/11=

           ◇                    ◇

身内ともいえる西岡参院議長に、ここまで言われなければ政権の方向性をきめられない菅首相って、どうなんでしょう。

問責には功罪がありますが、西岡氏の指摘は正論です。

問責を受けた仙谷官房長官が辞任するだけの見識を持ち合わせていないのだから、周囲がアドバイスしなければならないのだと思います。


決断できない菅首相としては決断役の官房長官がいなくなるのは困るから、何とかして穏便に済ましたいところでしょう。

しかし、日本のリーダーであるべき立場から考えると、菅首相のこれまでの対応は、心もとないを通り越して首相が重荷であるとしか思えません。

仙谷内閣と揶揄されますが、実態がそうなのだから揶揄ではないかもしれませんね。


さらに、北沢防衛相の重用ぶりも目に余ります。

長野県民なら、北沢が無能な政治家であることを、なんども経験しています。

参院選の際に民主党に勢いが残っていたから当選できただけの政治家です。

国政の重要なポストにつけるなどという無謀な人事は金輪際止めてもらいたい。


もしかすると民主党は危機的な人材不足で、北沢レベルの国会議員を重用しなければならないほどの窮地にあるのかもしれませんね。

北沢俊美のポストの位置づけを、民主党政権担当能力を判断する指標としたら分かりやすいんでしょう。


小沢一郎を守れとは言いませんが、政治家としての経験は民主党の運営に欠かせないのではないでしょうか。

小沢切りで政権浮揚を図るのではなく、小沢一郎個人の政治家としての問題と位置づけ、表向き距離を置くように見せて、実はうまく役に立てるような関係を保つ方がうまい政権運営だと思います。

参院から問責決議を突きつけられた閣僚を守っている姿と、小沢切りで国民の人気を獲得したいとする浅はかな思惑のアンバランスがとても残念です。

今日の太陽光発電量 35.4kwh

午前中の低温と曇り空で南向きの第一発電所は不振でしたが、午後の晴天で西向きの第二発電所が活躍しました。