・オール電化が停電を加速する

オール電化住宅にお住まいの方は、電力会社にまんまと騙されていたことにやっと気が付いたのではないだろうか。

東京電力(以下、東電)のオール電化を宣伝するためのwebサイトは、メインサイトが閉鎖されてしまった。

原子力は発電時に二酸化炭素を排出せず、地球温暖化の防止につながる。省エネにもなる」とアピールして来たが、二酸化炭素の替わりに放射能を出しているのだから申し開きのしようが無い。


もちろん、発電時に二酸化炭素を排出せず、地球温暖化の防止につながるというのも誤魔化しであることが『特定非営利活動法人 気候ネットワーク』によって検証されている。

「オール電化住宅は地球温暖化防止に寄与するのか?」


このブログでも、何度もオール電化原子力発電の関係について、警鐘を鳴らしてきた。

駒ヶ根に想う 原子力とオール電化の関連記述


東電は、この3年間でオール電化戸数が倍増し、最大で原子力発電プラント2基分にあたる約200万キロ・ワット分の電力消費能力が増えたとみられている。

東電は、東日本巨大地震後、計画停電をせざるをえない状態で、オール電化の普及策は抜本的な見直しを迫られている。

夜間の電力需要が減少する時間帯でも、発電量を減らすことができない原子力発電の弱点を補うために『安い深夜電力』が生まれ、快適なオール電化とのうたい文句でエネルギー需要を囲い込もうとした企業戦略が根本から覆る事態を迎えている。


今は、未曾有の災害から一刻も早く脱却することに東電は全力を挙げるべきだが、現在進行形でオール電化のアリ地獄に陥ろうとしている消費者に警鐘を鳴らすことも忘れてはならない。

適任はガス会社だと思うが、災害に乗じていると非難されることを恐れてしばらくは様子を見てくると思われる。

これまでもオール電化の害を訴えてきたブロガーが今一度声を大にして、被害者を少しでも減らすことも必要ではないかと思う。