・長野県の農産物に放射能が与える影響

福島原発の周辺地域では、放射能による農産物の高濃度汚染が広がっている。

福島県産の葉もの野菜は全滅の様相を呈している。

同じく農に関わるものとして、心が痛む。


さりとて対岸の火事を傍観しているわけにはいかない。

『微量』とはいえ、長野県でも放射能の影響を受けている。

菅政権は宮城、山形、埼玉、千葉、新潟、長野の6県に、農畜産物などの放射線検査を要請した。


農産物への放射能の因果関係は分からないので、目安として農産物が浴びたであろう放射線の濃度を積算して比較してみた。

ホウレンソウが出荷停止になっている茨城県茨城町長野市では、3月15日から20日までの放射線積算濃度は25.97マイクロシーベルトと8.86マイクロシーベルトだった。

長野市では茨城町の34%の値だ。


一方、茨城町で採取されたホウレンソウの放射性ヨウ素131の値は4100Bq/kgだった。

乱暴なのは承知の上で、茨城町のホウレンソウの値の34%が長野市で採取される葉ものに当てはまる仮定すると1394Bq/kgで、なんとか暫定基準の2000Bq/kgをクリアする。

この仮定が適当かどうかは分からないが、とりあえず安心する材料には使えるかもしれないし、逆に不安を覚えるととも取れる。

寒冷地の長野に露地ものは少ないと思うが・・・。


しかし、腑に落ちないことがある。

茨城町で採取され基準値を超えたホウレンソウは『ハウス栽培』なのだ。

ちなみに、つくば市で基準値を超えたホウレンソウもハウス栽培だ。

放射能に関しては素人が思いつくのは、葉ものに散布される水が放射能汚染されていたからなのかな、ということくらいのものだ。


『屋内退避』している農産物にも放射能の影響は及ぶということなのだろうか。

ハウス栽培している農産物への影響が懸念される。

政府は、農産物の放射能汚染の実態をつぶさに情報公開するとともに、その因果関係を科学的に明らかにして、放射能と農業のあり方を的確に示してもらいたい。


これから作つけする農家が知りたいのは、「今からどうすればいいのか」なのだから。

本日の発電量 65.1kwh

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