・新しい地方選挙スタイル 1

志と、議員の資質があれば誰でも市議会議員に立候補できる環境を整えるためには、高いハードルがあります。

一般的な議員選挙で常套手段とされる選挙戦術は、どれも大金が必要なものばかりです。

事前活動
・街頭にポスターを散りばめる
・広報ビラをばら撒く
・多勢を動員した集会を開催する
・広い駐車場を完備した選挙事務所を賃借する

選挙期間
街宣車と伴走車を連ねてウグイス嬢を使って候補者名を連呼する
・全域に電話を掛けまくる
・大量のハガキを送付する
・出陣式、総決起集会を大規模に派手に演出する
・広告代理店に依頼して新聞広告を出す

すべて公職選挙法で認められた選挙(政治)活動なので多額の選挙資金を用意できる候補者にとっては変える必要を感じていないでしょう。

また、政党の全面的支援を受ける候補者も税金から資金が流れ込むし、政党の看板で献金が集まるので、金にものを言わせる選挙で相手を圧倒することが有効な選挙戦術になります。

地道な市民活動やミニ集会、ネットを使った情報発信などでは、実際の選挙を勝ち抜くのは厳しいのが現状です。


一般庶民が立候補しようと思っても、これらの代替策は持ち得ないことがほとんどだと思います。

現状では、3バン(地盤、看板、カバン)を持っていなければ絶対的に不利な状況にあります。

今のままでは旧態依然とした地方議会を変えることは難しいので、選挙のあり方を抜本的に変えることを提案していかなくてはなりません。


地方議会を劇的に変えるための地方選挙のあり方について提案していきます。

まず第一に、公的広報の充実です。

現状は、選挙期間中に配布される『選挙公報』が唯一、公的に認められています。


これに加えて、あらゆる機会に市民(有権者)が候補者からのメッセージを受け取ることができる環境を整備したいですね。

一例として、役所や公民館に専用のパソコンとモニターを設置し、候補者の動画を映します。垂れ流しではなく選択できる画面が用意されていると効率がいい。

フリーがよいか、インタビュー形式で決められた設問に答えるのがいいか、スタイルはいろいろと考えられます。

必要なことは、誰でも、いつでも、どこでも、知りたいときに手軽に候補者を知ることができるような環境整備です。


駒ヶ根市には半ば公設のケーブルテレビ放送があるので、ほぼ常時、候補者の映像を流し続けることができます。

選挙公報と同時に候補者メッセージの放送番組表を各家庭に配布して、関心を持った候補者の顔と声をテレビを通じて確認することができます。

有線放送を使って告知すれば、さらに利用者が増えます。


知事や国政選挙になると『政見放送』がありますが、非常に堅苦しく、候補者もいつもの姿を見せられないし、有権者の視聴率も高くありません。

地方議員にも政見放送があってもいいんじゃないでしょうか。

少なくともローカルのケーブルテレビが存在する自治体は、すぐにでも取り入れられるはずです。

・新しい地方選挙スタイル 2

http://d.hatena.ne.jp/komachan/20110403/p1