・レベル7で放射線汚染水を海に廃棄

放射能の危険が原発の外へ垂れ流しになる。

法律で定める濃度の約100倍の放射線汚染水が大量に海に捨てられます。

このニュースを目にした瞬間、背筋が凍りました。


政府や東電は「低レベル汚染水」と言ってますが、それが一万トンを超える量になれば総量としての放射性物質は膨大です。

集中廃棄物処理施設内にたまった水の放射性物質の濃度は、ヨウ素131で1立方センチメートル当たり6.3ベクレル、5号機で16ベクレル、6号機で20ベクレル。

集中廃棄物処理施設内の滞留水が約1万トン、5、6号機の地下水が合計1500トン。

単純計算で900億ベクレルという途方もない放射能が海を汚染します。

原子力安全・保安院は「(低レベル汚染水の放出は)最後に本当に追い詰められてこうなった」と他に打つ手がないことを認めています。


原発から漏れ出している超高濃度汚染水は数百万ベクレルなので、90リットルで900億ベクレルになるので、こちらを垂れ流し続けるよりはマシだということです。

禁じ手を使わなければ対処できなくなってしまったことの、深刻さをマスコミは国民に正確に伝えなければなりません。

海で拡散するから人体には影響のない濃度になると専門家と称する政府委託のスポークスマンはテレビで言い続けていますが、それらが信じるに値しないことを魚が示しています。


茨城・北茨城市の漁協が、専門機関に魚の放射線濃度の測定を依頼した結果、4月1日に採取したコウナゴから、1kgあたり4,080ベクレルの放射性ヨウ素を検出したという。

魚介類には放射性ヨウ素の暫定規制値はないが、その理由は海で拡散して薄まるから魚からは高濃度の放射能が検出されるはずがないという思い込みがあったからです。

原子力を安全に見せかけるための仕掛けは、すべて覆されました。


食物連鎖による生態濃縮が始まる前に、魚介類から高濃度の放射性物質が検出されたことは、今の状況がしばらく続いたらどうなるのかを示唆しています。

細野豪志首相補佐官福島第一原発放射性物質の漏出を食い止めるまでに「少なくとも数カ月」との見通しを示しています。

日本の近海が放射能汚染されるのを数ヶ月放置しなければならないのですよ。


ある意味、チェルノブイリを越えました。

IAEA国際原子力機関)が定めた原発事故の大きさを表す国際評価尺度(INES)で、福島第一原子力発電所の事故はチェルノブイリと同じ「レベル7」に達しましたね。

レベル7は放射性物質の重大な外部放出を意味し、よう素131等価で数万テラベクレル相当以上の放射性物質の外部放出が認められた場合ですから。

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