・「新首相」に菅氏激高=70日延長の舞台裏

あきれてものが言えません。
裸の王様。。。

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菅直人首相と岡田克也民主党幹事長は、今国会の会期延長をめぐる連日の協議で、激しい駆け引きを演じていた。
 「特例公債法案はこれで大丈夫なのか」。21日午前の首相官邸。岡田氏が持ち込んだ自民、公明両党との合意文書案に目を通した首相は、机をたたきながら怒りをあらわにした。
 文書は岡田氏が20日深夜以降、自民党石原伸晃幹事長と電話で連絡を取りながら練り上げた。延長幅は50日間とし、赤字国債発行のための特例公債法案と2011年度第2次補正予算案は「菅首相」の下で成立させるが、3次補正は「新首相」が対応するとの内容だった。
 首相は「新首相」の文言に我慢ならず、「参院自民党は信用できない」として文書を葬った。
 「延長幅は70日にしよう」。21日夜の公邸での岡田氏との協議で、首相は逆襲に出た。首相に「70日延長」の知恵を授けたのは、参院民主党を仕切る輿石東参院議員会長だった。首相の腹心である斎藤勁国対委員長代理を通じ、輿石氏は「8月末まで延長したらいい」と伝えていた。
 50日延長だと会期末は8月11日。首相が成立に意欲を燃やす再生可能エネルギー促進法案を成立させるには時間がなさ過ぎた。輿石氏は、混乱を収めるには、延長幅で配慮して首相の軟化を引き出すしかないと判断した。首相の口ぶりから輿石氏の影を感じ取った岡田氏は、首相の意向に従うしかなかった。
 衆院本会議で70日延長が議決された直後の22日夕、首相と輿石氏は官邸で向き合った。延長国会への抱負を意気揚々と語る首相に対し、輿石氏は「(延長国会中は)あなたの思った通りにやればいい」と伝えた。 =時事通信 2011/06/22=