・断熱と省エネリフォーム講習会

一日つぶして『断熱と省エネリフォーム講習会』に出かけてきました。
すごく疲れました。
特に、精神的に。。

案内資料には対象に設計事務所なども含まれてプロ向けだと思って行ったら、現場の作業員向けの安直マニュアルの説明でした。
断熱の基本を知らなくても基準に適合させるための施工ができるようにするのが趣旨のようでした。

休憩の合間に「今回省かれた『性能規定』の講習会予定は?」と尋ねたら、
「ありません」
「最新の設計資料などが用意されていると思って来たのですが、それらはどうしたら入手できるのでしょうか」と尋ねたら、
「webで注文を受け付けていますよ。」

絶句・・・。

さらに、休憩を挟んで4時間の講習プログラムが組まれていたのに、なぜか30分早く切り上げて終了。
他の会場では、講義が終わったあとの質疑応答で有意義な情報があったということで、時間を多く取ってくれたのかなと思ったら
「これにて解散!」

「質疑応答は?」と尋ねたら、
「faxかメールでお問い合わせください」・・・。
なんじゃこりゃ!!!

定員50名のところに40人以上来ていたから、関心はそれなりに高かったと思います。
断熱の基本を知らなくても現場に出なければならない作業員にとっては、あんちょこが得られたから仕事に都合がいいかもしれない。
でも、基本も知らずにあんちょこで設計された断熱設計は必ず高コストになります。
最適設計には基本が不可欠だからです。

日本の住宅が、低次元の省エネ性能しか保有していない理由を実感して帰ってきました。
みなさんのお宅の省エネ性能は大丈夫でしょうか?
施工している工務店が『仕様規定』という、あんちょこだけに頼っていないでしょうか。

設計図書に、『性能規定』による評価書があるかどうか、確認したほうがいいですね。