・訂正:ありもしない太陽電池駆動式の自立型OMソーラー


下記の記事を書いたところ、OMソーラーから「太陽光発電は設置してある」との指摘がありました。
記事は、現地の事務所に裏付けを取って書いたものですが、事務所の認識不足があったようなので、記事の内容は適正を欠いています。

屋根建材一体型のアモルファスシリコンタイプを使用しているとのことなので、外観からはモジュールの存在が認識できないことが原因になったとも考えられます。
上高地に出かけられる方は、是非とも現地を訪れて実物を見学してみてください。

なおこの記事は、訂正内容が認知されたと思われる一定の期間が経過したところで削除します。

元記事

上高地ビジターセンターで見つけたウソのパネル。
パッシブソーラーの建築物に偽装はありませんが、そのエネルギー源に太陽光発電を利用しているというのは、真っ赤なうそ。

館内でパネルを発見したときには、「すばらしいシステムだな」と感心したので、外に出て、どこの太陽光発電を使っているのか確認しようとしました。
しかし、屋根に太陽光発電のモジュールが無い。

カウンターで「いつ太陽光発電を設置するんですか?」と確認すると、責任者らしき方が奥から出てきて「太陽光発電はやってないし、予定もありません」
えっ? パネルの『システムの運転は太陽光発電により得られた電力により行い』は、誇大表現なの・・・。

おそらくですが、当初の計画では太陽光発電を取り入れるはずだったのに、途中で取りやめになったのではないでしょうか。
パネルの制作サイドには計画変更の内容が伝わらず、掲示した担当者も素人だったんでしょうね。

しかし、OMソーラーのHPでは、今現在でも『上高地ビジターセンターは太陽電池駆動式OMソーラーが導入されています。』と明記されているのです。
ありもしない設備を誇大宣伝する施設と施工会社の品位が疑われますね。

竣工後11年経っても、だれからも指摘が無かったということに驚きます。

いまだに「太陽電池駆動式の自立型OMソーラーが採用されています」と明記する厚顔無恥

長野県・上高地ビジターセンター/インフォメーションセンター 2002/10 OM施設建築