・銘木薪シリーズ #2 イチイ


【銘木薪シリーズ #2】

昨日紹介したエンジュと並んで床柱に重用されるのがイチイ(一位)です。

たいていの樹木は太いほど価値が高まりますが、このイチイはちょっと異なります。
床柱の寸法に仕上げたときに、芯の赤味と辺材の白味が絶妙のバランスになる太さに価値が見出されます。

庭木に多いので太くなることは稀だし、日陰に育ったりすると10センチちょっとの太さで樹齢百年超なんてのもあります。
こうなると年輪の間隔は0.5ミリほどと、きわめて緻密ですが、一部の利用価値しか認めてもらえないんですよ。

芯に腐りが入りやすいので、太くすると画像のようになることが多いです。
これでは残念ながら使い道がないということで薪になります。