9/6と9/7の長野県にEVで観光は避けましょう

9月6日と7日に白馬で電気自動車やPHVが集結するイベントが計画されています。
白馬 EV・PHV ワンダーランド2014

主催者の目論見だとEVだけでも500台以上を集めたいようです。
集まるだけなら広い会場を用意すればいいのですが、問題は行き帰りの電力をどうやって供給するかです。

この件について主催者は無責任です。
「急速充電スポットなどでは、想像もしていなかった課題が見つかるかも知れません。はたして何が起こるのか。」日本EVクラブの世界記録

白馬周辺は田舎にしては充電施設が整備されていますが、数百台がスムーズに充電できる環境ではありません。
500台のうち半数は中央高速を使うと仮定すると250台。
さらにのその半数がイベントの開始時刻前を目指したとして125台。
リーフの電力消費を基準にして白馬を往復できる範囲にある24時間稼働の急速充電器は7基。
うまく分散したとしても充電器一基当たり18台ですから30分充電すると9時間・・・。

周辺地域の急速充電器で24時間稼働は少ないので、かなりの広範囲に影響が拡散すると思われます。
拡散することで充電渋滞が抑えられるかと言えばそうでもないでしょう。
周辺は全国屈指の観光地ですから、普段の日でも充電待ちは頻繁に発生しています。
猛烈な充電渋滞が生じて、日産のEVカスタマーセンターに問い合わせが殺到すると思われます。

すでに松本日産と長野日産には対応を検討する必要があると助言してあります。
対応するとしても限界があると思いますが、イベント参加者は覚悟してやって来るはずなので多少我慢してもらい、一般利用者を優先するくらいしか策が無いですね。

白馬周辺に唯一ある梓川SAの充電渋滞は想像を絶することになるかもしれません。
万が一、過酷な連続充電が原因で充電器が故障したら・・・。
NEXCO中日本には危機意識を持ってもらうように進言しました。

イベントの趣旨には賛同しますが、周囲への迷惑に配慮が欠けているところは残念ですね。
白馬を目指す方は別にして、6、7日に信州の北中部(中央高速よりも北側)へEVで出かけるのは避けた方が良いです。

長野県民としては、信州を訪れていただくEVユーザーが悲惨な状況に陥らないように願うだけです。