東京都知事選挙 策士にはめられた宇都宮氏

東京都知事選挙運動が終わり、残すは明日の投票日のみ。
ネトウヨが担ぎ上げる小池候補が本当に当選してしまうのか、自公の組織票で増田候補が抜き返すかが焦点ですね。

一方の鳥越候補ですが、週刊誌を動員したネガティブキャンペーンがまともに命中して支援者に亀裂が入ってしまい失速した感があます。

女性スキャンダルを取り上げた雑誌社を後ろから操っている策士は相当な兵です。
鳥越候補の主たる応援団になるはずだった主婦層を離反させるだけでなく、盟友として共に選挙を戦う構図を作り上げたかった宇都宮氏をも操っている。

宇都宮氏には自覚がないだろうが、見事に鳥越候補の足を引っ張るように動かされてしまった。
鳥越陣営からは宇都宮氏に恨み節が浴びせられているようだが、操られている自覚がない宇都宮氏を責めるのは酷だろう。
当人は自分の信念で動いていると思い込んでしまい、操られていることに気がつくことができなかったようだ。

残念だったのは、策士に操られていたとはいえ宇都宮氏が自分のために発言してしまったことだ。
鳥越陣営から支援要請があって自分の信条から断ったにせよ、それは黙っているのが良識だと思う。
策士の思うツボにはまって鳥越候補を後ろから槍で突くような発言だった。

策士の存在は考えすぎかもしれないが、都知事選の重要性を考えると実在する確率の方が高い。
郵政選挙で暗躍したシンクタンクあたりではないだろうか。

増田候補に投票する有権者は確固たる利権への執着があるから変わりようがない。
しかし、小池候補に投票しようと考えている有権者は思慮が不足しているだけなので、理性をフルに発揮すれば投票先は変えられる。

策士が描いたシナリオ通りの結果になった時に、誰が得をしてだれが損をするか。
損をするのは普通の都民なのだが、気が付いた時に時すでに遅しというのが選挙の常。