築41年の無断熱住宅をHEAT20G2に進化させる記録 04
2020年9月
テーマ 【縁側 外壁面の断熱強化1】
居間を終えたら、次は縁側の突き当り。
内壁を剥がしたら筋交いが現れました。
横方向には貫も入っています。
貫の表面が外壁面から60ミリなのですが、筋交いの部分は20ミリメートル足りません。
貫の面で全体をフラットになるように発泡スチロールを隙間なくはめ込んで、さらに、その上から30ミリメートルのカネライトフォームを重ねました。
合計90ミリメートルの断熱層です。
築41年の無断熱住宅をHEAT20G2に進化させる記録 03
2020年8月
テーマ 【居間 外壁面の断熱強化】
廊下を終えたので、居間の外壁に着手。
内壁を剥がしたら、やはり手抜きだらけ。
断熱材が入っているからいいじゃんというレベル。
すき間だらけのカネライトフォームを剥がして、一層目(外壁に接している)を露出させてすき間をグラスウールで丹念に埋める。
内壁を剥がしたついでにコンセントを増設。
テレビとLANと電源4口。
築41年の無断熱住宅をHEAT20G2に進化させる記録 02
2020年7月
テーマ 【廊下 外壁面の断熱強化】
外壁に充填されていた全ての断熱材で手抜き工事の有無と程度を確認するために内壁を剥がして点検します。
廊下からスタートして、家をぐるっと一周します。
ポリスチレンフォームがスカスカにはめ込まれているものは、取り外してやり直します。
すき間がそれほど大きくないところはグラスウールを詰め込んですき間を塞ぎます。
大量のポリスチレンフォームが必要ですが、2011年の工事の際に余ったポリスチレンフォームがたくさんあります。
工事で断熱材がたくさん余るということは、見積もりの段階よりも大幅に使った量が少ない=手抜きをした証拠でもあります。
手抜き工務店は長野県飯島町の柏屋木材(経営者:瀧澤輝雄)です。
手抜きがひどいために、すべての断熱材を取り外してやり直します。
30ミリの厚さのポリスチレンフォームを三層で90ミリ。
熱貫流率にして0.38(W/m2・K)
ホームセンターの資材で真壁構造を断熱する条件としては上限だと思います。
築41年の無断熱住宅をHEAT20G2に進化させる記録 01
昭和54年(1979年)に建てられた中古住宅を2004年に取得して、これまでに2009年に第一期(一部の壁と天井)、2011年に第二期(壁と高断熱窓)の断熱リノベーションを施してきました。
第三期となる今回は、総仕上げとして目標をHEAT20のG2グレードに設定しました。
詳しくはこちら→HEAT20のG2グレードとは
2011年に工務店へ耐震補強を依頼した際に付随して断熱工事も終えているはずでしたが、手抜き工務店であることが発覚して総点検に踏み切りました。
手抜き工務店とは長野県飯島町の柏屋木材(経営者:瀧澤輝雄)です。
いかなる手抜きかは、随時公開していきますが、冒頭の画像がその一つです。
耐震補強して断熱材を入れたとされていた内壁を剥がしてみたら上部の壁が無断熱でした。
手抜きされた断熱材を補充するだけではなく、柱の厚みを最大限活用して断熱材を追加して断熱性能を向上させます。
具体的には、押出法ポリスチレンフォーム断熱材の一種であるカネライトフォームを二層から三層に増やします。
カネライトフォームはホームセンターで入手できる断熱材です。
リーフで北海道6600kmの旅 報告会
リーフに乗っている知人からの要望で「電気自動車リーフで北海道6600kmの旅 報告会」を開催した。
先週末の土曜日に数名でこじんまりと。
6600kmの移動距離のうち、フェリーで1400km、本州で700kmなので、北海道内は4500km。
さらに、13日間の旅行期間中に、フェリーで2日、台風24号と25号でそれぞれ半日足止め、旭山動物園にも半日滞在したので、道内を移動可能だったのは実質9日半。
平均移動距離は470km/日ということになる。
秋の早朝から日没までが移動時間帯なので12時間あるが、観光にもたっぷりと時間を使うから6:4の比率としても
平均速度は66km/hと、かなり早い。
北海道でなければ無理だろう。
30kWhリーフは、航続距離が余裕を見込んで200kmとして一日当り3回の充電が必要になる。
これを30分×3回=90分になるから時間がかかるというのがEV否定派の論拠だ。
しかし、EVの旅に慣れた乗り手は、「ついで充電」や「ながら充電」するから、充電時間のほとんどは実質的になくなってしまう。
急速充電器の充電速度が最速となる充電領域を使って、充電時間を短縮することも大事だ。
また、悪天による電費の低下や、連続高速走行で電費がどうなるかなど、日産の販売店でも教えてくれない本当に知りたい情報を経験として伝えられたと思う。
報告会を要望したリーフ乗りの知人がもっとも知りたかったのは、そこのところだろう。
北海道のほぼ全域をリーフで観光した経験をお持ちのリーフ乗りは少ないと思う。
今回の旅でも、11日間も北海道にいながら観光客のリーフユーザーには一度も会わなかった。
9月で最低気温が2℃まで下がる北海道。
一般道なのに高速道路と見間違える車の流れ。
日産販売店しか急速充電スポットない地域もあり、国内ではもっともEVで遠乗りしにくい環境ではあるが、それにしても敬遠されているなと感じた。
ガソリン車で同じ旅程をこなすのは、自分としては無理だ。
運転中の快適性が全く違うからだが、助手席の奥さんは景色に飽きるとパッチワーク(要するに裁縫)していたほど快適な移動だった。
こうした報告会がリーフの潜在能力を広く知らしめる機会になると思うが、日産が紹介するユーザーは「つまらない乗り方」をしているのが多い。
残念だな。