・子供の安全

児童・生徒に対する不審者の被害が増えている。
昨日も飯島町七久保地区で不審者出現の情報が入った。
駒ヶ根でもカバンを切り付けられたり、手を引かれたりする事件が発生している。
通学は集団登下校して事件の発生を未然に防ぐ手立てをしているが、どうしても単独になる場面が避けられない。
防犯ブザーの所持は最低限の自衛手段となっている。


飯田市では新入学児童(小学1年生)全員に防犯ブザーの無料配布をしている。

2005年3月29日 読売新聞
 飯田市は、4月に市内17の小学校へ入学する新1年生約1050人全員に、防犯ブザーを配ることを決めた。入学式の日に配布し、使い方を教える。子どもを狙った連れ去りや暴行などの事件が相次ぐ中、市として初めて行う具体的な対策。牧野光朗市長は「毎年配布したい」と話している。(中略)
また、これまで小・中学校ごとに配備の有無や数が異なっていた「さすまた」などの防犯用具について、1校につき、さすまたを3本以上、防犯スプレーを2本以上に基準を統一するほか、不審者の動きを封じる網を撃ち出す「ネットランチャー」を新たに1校につき1丁配備する方針。

45万円の予算だから子供の安全を考えれば安いものだと思える。
市長が変われば小さなところから意識が変わって、当たり前のことができるようになると言うことだろう。


防犯ブザーは飯田市の子供だけに限らず駒ヶ根でも必要なのだが、無料配布の話は聞こえてこない。
駒ヶ根は2400万円をマレットゴルフ場建設に流用するほど教育予算には余裕があるはずなのだがどうしたことだろうか?
それとも、子供を守るための小さな予算の重要性に気が付いていないのだろうか。
当然、親は子供の安全のために防犯ブザーを買い与えていると思うのだが、稀にではあるが必要性を感じない親がいない訳ではない。
駒ヶ根市の将来を担う大事な宝である子供の安全のためには、市が先頭に立って防犯意識の高さを示し、不審者の発生を未然に防ぐことが望まれる。


ドロボウは、玄関の施錠のレベルや侵入の難易度が高い住宅を敬遠すると聞く。
これに倣えば、市を挙げて防犯意識の高さを目に見える形で示すことで不審者が身の危険を感じるようになるかもしれない。
不審者を根絶することはかなわずとも、出現を防ぐ効果は十分に期待できる。
多選の弊害で現市長は斬新な視点に立つことは無理だろうから、市職員もそれに倣う傾向が見られる。
ここは市民が声を上げて安全のために市が積極的になるように働きかける必要がある。
PTAや地区児童会、自治組合を通じて声を上げましょう!