・通学区

駒ヶ根市には赤穂中学校と東中学校の二つの中学校がある。
生徒数は赤穂中学が900人で東中学が160人程度だからだいぶ偏っている。
天竜川を挟んで通学区が分けられているので当然である。
学校の配置としては駒ヶ根市の東西に程よく配置されているのに、
通学区を川で区分してしまっているので生徒数のバランスが悪くなっていると思う。


下平地区は近くに東中学があっても、遠い赤穂中学へ行くことを義務付けられている。
なぜだろう?
赤穂中学は生徒数が過剰で悪影響が出ているのだから、通学区に融通を利かせて生徒数を減らせばよいはずだ。
手っ取り早く減らす方法は、赤穂東小学校の卒業生に義務付けている赤穂中学への入学を任意とすることだ。


しかし、下平地区では東中学に通わせたくないと思っている大人、特に老人が多い。
竜東に対する偏見と過去の中学校設置時の行政の不手際が原因となっている。
この住民感情をうまく利用したのが教育委員会の中学校適正配置。
下平の住民説明会で教育委員会がわざわざ過去の住民感情の行き違いを掘り起こして意識付けしていた。
東中学に子供を通わせたいと考えていた親が少なくないのに、地域の総意が得られないとの理由で我慢させられている。


中学校の現状を改善したいと考えているならば、通学区を弾力化すればいい。
過去に通学区検討委員会で議論されたが、肩書きで選ばれたおじさん達では役に立たない。
当事者である児童生徒の親が中心になって現状の改善のための方策を考えるべきだ。
やる気になればできる証拠に、中学校を下平に新設したら通学区を見直すことになっている。
でも、新設しないなら通学区は変えない。
これでは子供のことや教育環境の整備よりも学校建設という箱物事業へ執着していると見られて当然だ。