・ボランティア体験

駒ヶ根社協からの案内で「ボランティア体験隊」のチラシがある。
活動内容は、老人とのふれあい、仲間づくりなどとある。
しかし、ボランティアは一切含まれない。


数年前、天竜ふるさと祭りで子供に人気の「金魚すくい」のコーナーで、このボランティア体験隊にボランティアをさせたらどうかと提案したことがある。
金魚すくいで遊ぶ年齢は、保育園児を中心とした低年齢層だから、小学5年生が主のボランティア体験隊のメンバーには扱いやすいと考えた。
金魚すくいにはプラスチックの輪と紙が使われる。
使い終わった後はゴミの分別が必要になるので、ここでボランティア体験隊の力が必要となる。


しかし、答えはNO!
理由は

ボランティア体験隊はボランティアをする活動ではありません。
また、体験隊の行事日程はすでに決められていて、それ以外の活動は参加しません。

体験隊の一部のメンバーがやりたいと申し出ても、事務局が消極的なので自発的な活動は芽生える余地がない。
ボランティアを押し付けて嫌いになられても困るが、やりたいボランティアを制限される活動では本末転倒だ。
結局、ボランティア体験隊の活動とは切り離して、メンバーの一部が単独でボランティアとして参加してもらった。


この「ボランティア体験隊」は毎年小学五年生を対象として活動が続けられている。
今年のチラシを見てもボランティア体験の項目がないということは中身に変化がないのだろう。
この活動を通して友達は増やせる。
しかし、友達つくりのためにボランティアの名前だけを利用する方法は良いとは思わない。
かえってボランティアの意味を履き違える危険性があって逆効果のような気がする。


伊那市の福祉に造詣が深い市議と話したときのこと。
駒ヶ根社協はトップがね・・・。」
そうだった。今の駒ヶ根社協のトップはボランティアとは縁もゆかりもない資質の人なんだ。
社協のトップが名誉職として与えられているために、ボランティアの精神がゆがめられている。