・農産物の安全性

駒ヶ根市内の農家が農薬についてずさんな取り扱いをしている話を耳にしました。
米つくりを例にとると、水田に散布した農薬の種類や量、時期といったものが管理されています。
しかし、意図的でなく水田に混入した農薬がこれには含まれていないことがあるそうです。


具体的な例をあげると、周囲を果樹園に囲まれた水田です。
果樹園では数十回もの農薬散布を行うそうですが、人家がある場合を除いて周囲への拡散防止処置をとっていない農家がある。
この農家の言い草は、

スピードスプレーでバンバン果樹に農薬をかけて、結構な量が水田にかかるけれどこれまで検査でばれたことはないよ。

甘い検査で見過ごされていることを逆手にとって、米作りの安全性を無視していることになります。


また、別の農家では、

うちのリンゴはニコチン何とかって言う農薬を使っていてとっても効き目がいい。
でも、もう農協で売ってくれないんだよ。

すなわち使用が禁じられている農薬を平然と使い続けていることになります。
ここのリンゴはおいしいと評判ですが、どちらかといえば毒リンゴに近いと思える・・・。


両者ともに悪いことをしている意識は微塵もない!
農家では農薬散布のことを「消毒」と言われますが、農薬の害を認識していない農家が相当数あることの証でもあります。
近所の農家では農薬の最新情報に常時気を使い、安全管理に神経をすり減らしている人もいる。
農家の人柄と食の安全性への意識にはまったく関係性がないようだ。
要は、各農家のモラルの高さに起因するのだろうが、この差は食の安全性に直結するから恐ろしい。


一部の農家がこのような危険を犯した米つくりをすればどうなるか?
米はカントリーエレベーターにすべて集められますから、安全なものと危険なものが混ざってしまう。
駒ヶ根の米には確実に危険なものが含まれていることを知っておいて損はない。
だから私は知り合いの生産者が周囲に果樹園のない水田でつくった米を直接購入している。
みなさん、駒ヶ根の農産物に過信は禁物です。
自分の食べている米のルーツを知っていますか?