・水道水が危ない
本日の信濃毎日新聞に駒ヶ根の切石浄水場のずさんな安全管理の実態が報道されていた。
門 開け放し・・・不安
駒ヶ根市の駒ヶ根高原にある切石浄水場の門が開け放しで、誰でも入れる状態にあることが多い。(中略)
同浄水場は市の総世帯の二割強に当たる二千七百〜三千世帯に給水している。
市議会三月定例会でも議員が指摘したが、改善されていない。(中略)
場内の消毒用薬品収納庫や、水に薬品を混ぜる薬品沈殿池も鍵が掛かっていないことが多いが、市はこのことを把握していなかった。
先日は駒ヶ根の農産物の危険性を指摘したが、水道水は生活の根幹を支える重要なインフラだから比較にならない。
市民生活の安全に対する行政の意識が欠落していたと言えるだろう。
門が開け放たれていることは安全上あってはならないことだが、他にも市民が知らない危険性が潜んでいる。
- 浄水場の水槽は上部が開放されているために、場外から毒物を放り込むことが簡単にできる。
- 毒物の混入を察知するセンサーはない。
- 水槽に飼われている金魚が死んで初めて毒物混入が露見する。
- 配管の支障で金魚の水槽への給水が途絶えたときに毒物が混入した場合にはまったく察知できない。
災害や事故は常に意識して防御しなければ甚大な被害を与える。
そう考えると水道水に対する安全管理はあまりにずさん。
漫然と安全を信じているために、危険因子への想像力が不足している。
市は、市民生活の安全を守る意識を再認識し、安全管理対策を見直してもらいたい。