・アスベストはどこにある?

アスベスト石綿)による健康被害が明らかになってきました。
アスベスト建材の製造会社の従業員や
造船所の従業員の死亡報告が連日新聞で報道されています。
世の中の「情報公開」が浸透した結果だと思います。


長野日報 7月11日


アスベストの微粉が空気中を浮遊している環境で生活や仕事をすると、
中皮腫というガンになる危険性が高いそうです。
アスベストを扱っていた人のほかにも危険性が高い場合が報告されています。
家族がアスベスト作業に従事していると、
帰宅後に身につけている衣服に付着したアスベストが家庭内に持ち込まれます。
これが原因で中皮腫で死亡した例もあります。


また、建築物の解体の際にはアスベストが離散しないように細心の注意が必要です。
最近の例ですが、保育園の部分改修でアスベストを吹き付けた天井を解体した際に、
防護処置に手抜きがあって園児が大量のアスベストを吸引する事故がありました。
将来発生の危険性が予見されるために補償問題に発展しました。


ところで、駒ヶ根にもアスベストを使ってある建築物があると思いますが、
どの建物が該当するのか把握されているのでしょうか?
近頃は分別解体が徹底されているので解体後の処理は大丈夫だと思うのですが、
解体時に業者にアスベストの有無が知らされていないと周囲に飛び散ってしまいます。


市民の健康を守るための視点から考えると、
市内にあるアスベスト使用の建物の所在を公開して欲しいと思います。
すべての市民がアスベストの所在を知っていれば、
解体や改修の噂を聞いたときに十分な防護処置が取られているかどうかを確認できます。
所在を公開してもプライバシーの侵害にはならないでしょうから早急に取り組んでもらいたいと思います。
箱物つくりは現市長さんの得意とするところですが、
作った箱物に責任があることを示す意味でも公共性の高い建築物からはじめてもらいましょう。