・諸手を挙げて喜べない

昭和伊南総合病院の救急救命センターの指定が取り消される事態は、ひとまず収束する方法になりそうです。
しかし、センターの指定条件を完全に満たしているわけではありません。
この点については、昨日の記事に寄せていただいたotamaさんのコメントが適切に指摘しています。

・「虚偽」と「基準を満たしていない」体質に縮小して存続させていいものでしょうか。


虚偽の申請は、中原市政ではある意味あって当たり前という感じがします。
役人のやりたいようにするためには、市民を欺くのは当然と考えている理事者たちが、
県に同じことをしようと試みただけのことだと思われます。
嘘で体裁を繕って何とかなると考える猿知恵の結果ですね。


基準を満たしていない問題は、先ごろ自信満々に発表された『病院機能評価認定更新』でも指摘されています。

  • 患者100人当たりの医師数は、医療法定員数に充たず、全国自治体病院群に比較すると低い。
  • 医療水準のさらなる向上、医療収入の増による経営改善に努力されたい。

認定されたというよりも、問題点を指摘されて改善を要求されていると言ったほうが適切です。


この評価では5段階の設定がされていますが、最低の1の評価でも条件次第では認定がありるようです。
伊南総合病院のように、医師の数が医療法の定員に満たない低レベルな医療機関でも認定を受けられる抜け道が用意されています。
認定が更新されたといっても、改善要求を突きつけられた項目が達成された場合の条件付。
来年2月までの暫定的な更新に過ぎません。


このように以前の状態に比べれば良くなったかもしれませんが、良質な医療機関としてのレベルには到達していないと第三者機関も認めています。
だからこそ、最新設備と適切な人員配置とされる伊那中央病院を差し置いて、昭和伊南総合病院が選ばれる理由が分かりません。
南行政組合長の中原さんは、今の状態のままで救急救命センターの存続を喜んでいる場合ではありません。
「より優れた医療機関がすぐ隣にあるのになぜ?」と、世間から後ろ指を差されている現状を早急に改善する手腕を見せてもらいたい。


昭和伊南総合病院では、過去の医療事故の原因究明に疑問の声が後を絶ちません。
中原組合長でいる限りは、嘘をついて隠し通すのでしょうが、やがて真実が明らかになる日が来ると思われます。
その時に、駒ヶ根市民が恥をかくことがないように、長野県にお願いしたいのは、
センター存続は暫定処置として、過去の医療事故の検証を外部の弁護士によって行うことを義務付けたり、
指定期間までに医療法の基準に満たない場合は即座に取り消せるように条件を設定してもらいたい。