・ありがた迷惑事業

駒ケ根市の中沢、東伊那地区で進められてきた県営中山間総合整備事業駒ケ根竜東地区がしゅん工しました。
総事業費14億4400万円!
お祝いをしたそうですが、事業で儲けた、儲けさせた方々は祝杯を上げたくなるでしょうな。
・伊那毎日新聞へのリンク 『中山間地域総合整備事業総合しゅん工式』

・長野日報へのリンク 『中山間総合整備事業駒ケ根竜東地区 事業完了を祝う 』


すべてが無駄とまでは言いませんが、かなり無駄な事業が含まれていることは事実です。
しゅん工式が同市東伊那の上堤農村公園で行われましたが、この公園は無駄な事業の典型です。
お客が来ないシルクミュージアムに隣接して、誰も使わないような公園を作ってしまいました。
人工的に小川を作ったり、管理できないであろうビオトープまで作って、形だけは整いました。


市民が使うために必要だから整備された公園ではなく、予算を消費するために必要な事業として整備されたことは、誰が見ても明らかです。


農道11路線(延長約5450メートル)、集落道7路線(延長約2300メートル)も多額の費用をかけて整備されました。
道路はずいぶんときれいになりましたが、もともと交通量の少ない場所ですからやらなくても困っていたわけではありません。
14億円を使うことが目的だった事業が完結したということです。


竣工式に地元の児童が参加していますが、彼らが大人になったらこの除幕式をした事業の借金を返さなければならないことに気がつくでしょう。
長野日報の記事が考えさせられます。

後世に引き継ぐ施設等の完成を喜んだ。

後世に引き継がれるのは、いらない施設と、管理の押し付けと、借金です。