・村井氏は自民党の操り人形?

選挙期間中は「無党派」を装っていた村井氏ですが、当選したらやっぱり自民党にべったりです。
・毎日新聞 『村井氏当選 小泉首相と面会、県政運営への協力要請』

村井氏は「長野県については長年にわたるある種の空白、遅れがあるので取り戻すべく努力していきたい」と小泉首相に県政運営への協力を要請。小泉首相は「ぜひそのようにしたい」と答えたという。

当選の直後にお礼に行く順番が、お世話になった度合いを示しているのは一般常識ですよね。
県内の支持者は後回しにしてでも、政府と与党自民党に当選の報告をするあたりは、正直すぎて馬鹿を付けたくなります。


小泉さんに「県政運営への協力を要請」するとは、何を意味しているでしょうか?
意地悪な見かたをすれば、

  1. 長野県の施策は政府の指示によって決定される仕組みができる。
  2. 脱ダム宣言撤廃でできるだけたくさんダムを作り出す。
  3. 国からの補助金は、可能な限りもらいまくる
  4. 公共事業バブルが長野県に押し寄せる
  5. 借金が増えて、再建団体に転落しても、すでに国の管理下にあるのでなんら困らない。
  6. 利権の恩恵を受けられない県民の生活は困窮を極めるが、田中氏を支援した罰として見捨てられる。

こうして、国に逆らうとお仕置きされることを全国に知らしめる。
多少的外れかもしれませんが、やろうとしていることの行く末は大して違わないと思いますよ。


政府の意のままになる県を手に入れた自民党の収穫は絶大です。
豪雨災害の復旧事業の名目で、治水と名がつけば何をやっても許されてしまいます。
三位一体の改革も、長野県を実験台として自由に使えます。


村井氏を支持した人たちは、「そんなのありえるわけがない」と思っているでしょう。
でもね、政府から長野県知事として派遣されたのが村井さんですから、誰の指示で動くのか、考えるまでもない。
ダムに限ってみても、当選後の記者会見ではっきり言っているでしょ。

技術的な知見を蓄積している人の知恵を総合的に勘案して判断していくしかない。


「人」と言ってますが、これは国土交通省のお役人のことをさしています。
・毎日新聞 『国交省事務次官:ダム問題で県と十分に意見交換』
時を同じくして国土交通省事務次官が、
「長野県のダムの問題についてどういうことになるのか、県と十分意見交換しながら、河川の治水対策をまとめていきたいと考えている」
と、連動して発言している。


どうなっちゃうんだ長野県!