・おかしな長野県サイト

村井新知事の就任に伴って、長野県の公式サイトがいっぺんに変わりました。
あまりにたくさん変化したので把握できていませんが、重要な変更もあったり、
思わず吹きだしてしまいそうな陳腐なものまであったりと、多彩です。


例えば、トップページだと知事のプロフィール。
http://www.pref.nagano.jp/governor/
経歴を載せるのは当然としても、生い立ちまで...。


参考までに、周辺自治体の公式サイトを見てみましたが、
知事の生い立ちが記載されているものは見当たりませんでした。
政治家としての個人のサイトなら理解できますが、県民のための公式な広報手段を使って
自分を売り込もうとする姿勢にはあきれてしまいました。


ところで、このプロフィールですが、知事就任の本日9月1日に更新されたわけではなさそうです。
もちろん、県のトップページからリンクできるようになったのは、日付が変わってからのことですが、
インターネット上には、すでに昨日の段階から存在していました。
村井知事の情報を検索して探していた読者が見つけたと知らせてくれたのです。


グーグルのロボット検索で探し出せるということは、昨日よりも早い段階でネット上に存在していたことになります。
県の担当者に尋ねてみても、「そんなことは絶対無い」と公式には認めませんでした。
個人が勝手に県のサイトの情報をネット上に載せられるわけはありませんので、県職員が事前に準備したことは明らかです。


事前に準備が必要だったための処置ですと、正直に言ってくれれば良いものを、
「あなた、ご自身が見たわけではないのでしょ?」
「私どもではそのような行為は決して行っておりません」
と頑なに事実を認めようとしない態度に、県職員の急激な変化を感じます。


一方、県民にとって重要な情報もどんどん削除されていきます。
田中知事の置き土産は、真っ先に標的にされています。
過去の知事会見、車座集会、講演などの映像アーカイブがすべてなくなってしまいました。
※午後4時現在、県では修正作業中で復活するようです。↓の記事参照


知事が変わったからといって、昨日までの知事を通じての県の公式見解が抹消されてよいわけがありません。
問い合わせたところ、
「自分で検索して探せば見つかります」・・・。
これにはカチンと来たので、探し方を教えてくれと食い下がりました。


しばらくして、連絡が来て見つけることができたのですが、
問い合わせなければ見つけられない現状を改善するつもりはないのだそうです。
これも上からの指示だそうです。
さらに、この指示は新知事就任前から職員に通達されていたと聞きました。


県民の知る権利を保護してきた前県政とは違い、
どこかにあるので欲しかったら自力で探してみろ_といわんばかりの対応です。


ただし、「信州フレッシュ目安箱」は、しばらくは機能するようですから、
情報の削除を食い止めるように、どんどん問い合わせをしましょう。
県民が動かないと、長野県の情報公開は見る見る萎縮して行ってしまいますよ。