・エコロジーで50%off 水道編

今回は、水の使い方をご紹介します。
前回の説明で省いたのですが、私は冷暖房と水道設備の設計士をしていました。
(専門的に言うと、空気調和、衛生、防災設備等です)
脱サラする前の仕事ですが、国際空港プロジェクトの設計にも従事していたのですが、
今の生活にとっても役立っています。


余談ですが、前の仕事はとっても面白かったにもかかわらず、
金額が大きすぎて実感が沸かないというか、性に合わないところがありました。
もっと庶民的な金額で生活したいと思ったのも、脱サラした理由の一つです。


本題に戻って、水道については井戸水の利用が節減効果が大きいです。
浅井戸なので飲用に使えず、一年以上は放置していました。
また、田んぼに水を張らない時期には涸れてしまうので使い道がないと思い込んでいました。


しかし、昔取った杵柄で、中水利用の手段があるなと気がついたのですぐに井戸水ポンプを取り付けました。
やはりなのですが、ポンプも解体屋から2台入手して準備万端整っていたのでした。
中水とは、上水(飲用水)と下水の中間の水です。
衛生的には問題ないが、飲むには適していない。うちの井戸水がまさにそれ。


まずは、風呂に使っています。
浴槽には240Lの水を張りますから、年間だと90トン近い水の量になります。
これに水道水を使うと、年間で31トンのCO2を排出することになります。
電動の井戸水ポンプを使うと、これを8トンに減らすことができます。
75%の削減率です!


家庭から排出するCO2全体だと1%ほどの削減になります。
ただし、放っておくと涸れてしまうので、今年から家の一段上の田んぼを自分で米つくりに使うようになりました。
さらに、一部にビオトープを作ることで、地下水の浸透を促して井戸の渇水を防止します。


井戸水の利用はまだ手始めでして、これから洗濯機へ給水菅を敷設して使おうと考えています。
簡易水洗便器の洗浄水にも使える。
井戸が涸れるようだったら雨水貯留も検討中です。


井戸水の利用以外では、すべての蛇口に節水コマを取り付けて無駄水を防止しています。
水不足が頻発する地域では、ごく当たり前の部品なんですが、駒ヶ根では取り付けている人のほうが少数派でしょうね。
蛇口を開け始めた時に「ドバッ」と出ないで、
チョロチョロから始まって、蛇口の開け方に比例して吐出量が増える優れものです。


つづく。