・ムラ威信県政の船出

ふざけるな!と怒られそうですが、むらいしんけんせい_と打ち込んで変換するとこうなっちゃう。
今後は正確なつづりを学習させますので、今回ばかりはご勘弁を。


昨日の、村井新知事の記者会見ですが、あきれた県民が少なからずいたと思います。
それほど、ひどかった_というか、本音が洩れていたのではないでしょうか。
信濃毎日新聞の記事と比べて見てください。
生の言葉と脚色された記事の違いも見えてきます。


引継ぎのあり方について、ウジウジと持論を述べる辺りに、
田中県政の影に怯えながらのスタートであることを印象付けていました。
また、田中知事の任期中の人事についても文句たらたら。
村井知事が好き勝手にできないように、楔を打ち込まれたことがよほど堪えたのでしょう。


しょっぱなからこれですから、個々の質問についても都合の悪いものは法律に詳しくないとモヤモヤ。
自分を売り込めるとみれば、ニヤニヤしながら法律論を披露する。
自分のことを、頭が悪いと卑下したり、行政のプロだと自負したり、取り付く島がない。
そこで、具体的な質疑応答を見ていきましょう。

高校再編

議案の中身はいじらないが、議案として出すというところが実はミソで、議会で処理しやすい形を工夫して出す。中身に関わりませんから教育委員会の政治的中立を犯すものではない。知事と議会の関係で議案の形態について目配りをする事は可能。中身はそれとして、議会を通過しやすい表現に訂正することを示唆。(現状は)ありがたい形になっている。議会制民主主義というのは非常にうまく機能している、県議会の同意を得られなければならに条例があるので、県議会の同意が得られれば地域合意が得られたと考えてもよい。

時代劇で、悪代官に悪徳商人が賄賂を渡す際、中身(小判)を落雁(菓子)で隠す手法と似ています。
さらに、地域合意が得られない高校再編は白紙に戻すと公約で言ったが、
県議会の合意が得られたものは地域合意とみなして公約が達成できる。
まったくのご都合主義の考え方です。

副知事、秘書の職員登用

調整中ですのでコメントを控えます。秘書について、私見ですが、私は公職者ですから起用してよい。田中知事もやっていたので良いのではないか。

都合の悪い質問には答えませんが、都合の良いところだけは前任者を引き合いに出して利用しようというわけです。

お尋ねコンシェルジュ

県庁の一階で、高給官僚が県民の相手をする必要はない。受付(嬢)が対応すれば十分。

職員の格に応じて仕事を割り振る。下々を相手にするのは下っ端で十分、との見解。

財政健全化

補助金の付いた事業を蹴っ飛ばしてきたので経済を縮小させた。暮れにかけて国への働きかけを大いにやって来年事業ができる環境を作る。それをやれば長野県経済の「ある部分」が、プラスの刺激を与える。これによって県の収入が増えることになる。県債は増えるが返済については仕組みがある。

バブル経済の一時期には通用したかもしれないが、そんな経済理論が通用する時代じゃないことは誰でも知っている。
族議員として村井さんが活躍した国でさえも、公共事業依存を止めています。話しにならない。

県議会と民意

県議会議員は今から3年半前の選挙で選ばれた、その時点での民意を代表している。今の民意を知るためには別のことをしなければならない。車座集会は良いことだと思っています。

あれっ?
高校再編問題では、県議会の合意は民意を表すといったばかりなのに、
今の県議会は3年前の民意であって、今の民意ではないと言ってしまったら、得意の論理破綻ですよ。

公共建築物

役場が質素であることは恐ろしい選択だ。地震で役場がつぶれてしまえば被害状況がつかめない。私の選挙区のある村で大変立派な庁舎が完成した時、無駄なものを作ったと反対する人がいたので建物を竣工式でうんと誉めてきた。公共建築物は村長の贅沢だとかは思わない、地域の皆さんの共有物。金をつぎ込む時には後世代に負債が残っても財産を残す大切なことだと思っている。

耐震性の高い建物と、不必要に豪勢な箱物を同列にしないでよ。
負債付きの財産なんて子ども達は「要らないっ!」って言っているぞ。
駒ヶ根市長とまったく同じ考え方)

下意上達

意見・具申は職員が知事に直接ものを言うだけではない。意見は組織の中で戦わした結果、「まあまあこんなところかな」という結論が出たら私のところに来てくれるとありがたい。

組織には当然のスタイルがあるので、それに当てはめて意見は集約してし、
知事には色好い意見だけを持ってこさせるつもりですね。
県職員には「知事に率直に意見を述べよ」と言っておきながらこれですよ。


村井知事を当選させた県民は、これを見て良心がとがめないのかな...。