・エコロジーで50%off 手入れ

よそ様が不要になった機械を修理して自分で使うことに加えて、
我が家の機械も修理して徹底的に使い続けます。


田舎暮らしに必要なチェーンソーもその一つ。
山仕事で使う小型機は新品に投資しましたが、それ以外は中古のオンパレード。
中には、スクラップだったものも含まれます。
再生して使えるようにするのは当然として、使い続けられるようにこまめに手を入れます。


機械類を長持ちさせるためには、この「こまめな手入れ」が肝心です。
でも、根がずぼらなところがあるので、結構サボってまとめて整備することもあります(反省)

手入れとともに重要なのが、機械の身になって使う心がけです。
エンジンで動く機械は特に、使い手の技量で長持ちするかしないかが決まります。


昔、三重県鈴鹿サーキットというところで、8時間耐久レースというのが始まりました。
当時、大阪に暮らしていた私は、友人たちとテントを持ち込んで予選から観戦に出かけました。
そこでは、市販車を極限までチューンアップしたレーサーが、熟練のメカニックの腕で作り上げられ、
サーキットを疾走していました。


中には神様のようなメカニックもいて、「ゴッドハンド(神の手)」と呼ばれていました。
バイク乗りでは有名な方ですがポップ吉村氏です。
目の前を走り去るマシンのエンジン音とメカノイズを聞き分けて、最適のセットアップをしてしまう。
こんなすごい人たちを目にして、単純にあこがれていました。


自分でもアマチュアレースに出るようになると、勝ちたいので改造と整備に精を出すようになります。
表彰台に上がるようになると、周囲の目があって手抜きができなくなっていきます。
マシンつくりはプロのメカニックがやってくれるのですが、細かなメンテナンスは自分でやるのが基本。
エンジンやマシンの音、振動に神経を集中させてベストのセッティングを追及します。


整備用の工具も、一分一秒を争うレースの世界ではアマチュアと言えども良質のものを揃えます。
必要な時にすぐに使えて、最も効率の良い作業ができる工具を世界中から吟味して取り寄せる。
傍からは「工具オタク」に見えたかもしれませんが、目的は迅速に最適の作業ができる環境を整えることしかありません。


レースを辞めて残ったのが、この工具と整備勘、さらにはエンジンを効率よく動かす運転勘。
かなりの部分で、今の生活の基盤を支えてくれています。
たまたま身につけた技術と趣味で投資した工具ですが、あるものを生かす_典型になっています。


機械がなぜ動いているのか、どう動いているのか、どう動きたがっているのが、何を嫌がっているのか。
分かって整備するのとしないのでは、機械の持ちが格段に違います。
12年前にJAで、初めて買った中古のチェーンソーは、今でも元気に動いています。
壊れて10年以上放置してあって、いらないから処分してと頼まれた小型動噴(動力噴霧器)は、
直して使い始めてから10年以上が経過しました。
20年以上前の機械ですが、こまめに仕事をこなしてくれます。


もちろんこれらのエンジンにはBDFを添加したエコロジーガソリンを使っています。
2サイクルエンジンにBDFを添加する技術データーはないので、自分の機械で試しながら実用化していきます。
エンジンがどう感じているかを見極めれば、添加具合も自ずと分かってきます。
まあ、やりすぎて動かなくなることもありますが、壊れてしまうわけではないので、
やりすぎるた前に戻せばよいだけです。


つづく。