・駒ヶ根市が廃食油で代替燃料

 駒ケ根市は来年度、家庭や公共施設から出る廃食油を回収、精製し、
バイオディーゼル燃料(BDF)として再利用を進めていく。
ごみの減量や循環型社会の実現につなげる考えだ。


 来年4月から毎月1回、地域の瓶・缶類の回収場所に廃食油用のポリ容器を設置し、
ペットボトルなどで持参した廃食油を入れてもらう。


 給食センターや保育園などの公共施設には市が直接回収し、
大田切のリサイクルステーションに回収容器を置いて市民からの持ち込みも受け付ける。
同ステーションに精製施設を設置し、得られたBDFは農家の重機用に頒布するほか、
市の資源物収集車の燃料としても使用する。


 廃食油の再利用化は近隣では箕輪町が先進的だが、
BDFに軽油を混ぜて使った場合は軽油引取税が課税され、市販軽油よりも割高になる問題が起きている。
このため同市はBDF100%の使用を検討しており、
市民生活課は「車のエンジントラブルなどの故障に備え、夏場だけの使用に限定したい」としている。
(以上、中日新聞


 BDFで公用車を走らすのは、まだリスクが高い。
うちの車も、BDFが原因と見られる燃料噴射ポンプの故障で、今日やっと修理から帰ってきたばかり。
燃料噴射ポンプは部品代だけで20万円もする高価なもの。
よほどの覚悟がないと、BDF100%の利用は薦められない。


重機(バックホー)にもBDFを入れているが、燃料フィルターが目詰まりして、出力が低下したことがある。
BDFをガソリンに添加して試用していた草刈機は、エンジンが焼きついた。
4stエンジンで試しても、プラグがかぶって点火しなくなってしまったことがある。


BDFの普及には、品質の統一基準とトラブル対応の保険が必要だと思う。
現状では、一般に普及させると、BDF製造者が責任を問われる事態も考えられる。
自動車メーカーによるBDF耐性エンジンの開発が待たれます。