・長野県議の適格性⑫ 保科俶教

保科俶教議員

県議の適正を診断シリーズの十二番手は志昂会の保科俶教議員です。
選挙区は小県郡、当選回数は1回。


検証の根拠としては、平成17年8月25日に松葉謙三弁護士によって監査請求書された、
「長野県議会各会派の政務調査費に係わる住民監査請求書」を引用します。

3、志昴会
 志昴会は、別紙3のとおり、①必要性がないのに、必要であると称して、会派の支部事務所を借用し、これに政務調査費を支出し、又は按分比率を高く充当し⑤必要性がない県外視察に政務調査費を充当し、⑥ガス代、電気代、新聞代、電話代における私用、後援会、会派事務所の負担按分割合を不当にし、政務調査費を多く充当した。

別紙3 志昴会関係―返還請求合計 130万3408円

2、保科議員関係―返還請求合計48万7962円

支部事務所の賃借料は不必要―36万2352円

 自宅の隣にある自分が代表取締役をしている鹿曲味噌醸造株式会社から月額4万円で借りているが、その内75%の3万円を政務調査費を充当している。そもそも、支部事務所を借用する必要性がない。必要とするならば、どのように使用しているか証明する義務がある。仮に必要性があるとしてもマニュアルによると、後援会との按分比率は50%の充当が上限であり、少なくとも1万円を返還すべきである。

 全額返還するとして、3万196円*12=36万2352円となる。

⑥事務費返還請求額12万5610円

 事務費合計80万1990円を政務調査費を充当しているが、そこから賃借料の充当分を差し引くと43万9638円となるが、通信費消耗品費その他事務費については、70%政務調査費を充当しているが、多くとも50%充当とすべきである。20%にあたる12万5610円が充当しすぎである。

     ◇     ◇

また、志昴会は元長野県特別職報酬等審議会の森永卓郎会長に対して、公開質問状を出しています。
"公開質問状(PDF)"
政務調査について、既得権を守ろうと必死な様子がにじみ出ていると感じられますね。


注記。

  1. 県議の画像は、会派のHPより。
  2. 違法性、不当性は監査請求の原文の表現をそのまま引用しました。
  3. 県議の採点表をつけていますので、参考にしてください。⇒  長野県議採点表


つづく。