・HIV感染の多くは特別な仕事

エイズ対策予算が削減されたことに関連して読者からも情報の提供がありました。

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長野県知事:「HIV感染者は特別な仕事に多い」と発言
毎日新聞 2007年2月16日

 長野県の村井仁知事は16日の定例会見で、エイズウイルス(HIV)感染について「特別な仕事に従事している人たちの間で非常に感染度が高いと承知している」などと述べた。風俗産業などを意識した発言とみられるが、啓発団体の専門家らから「特定の人が感染するという誤解を与えかねず、認識不足」との批判の声が上がっている。
 会見で村井知事は、全国、県内でHIV感染者が増えていることについて所感を聞かれた。記者から「一般市民の間で感染が拡大しているのでは」と重ねて尋ねられると、「県内で確認されている数という意味では、そう理解していない」と話し、「特定の人の感染」を強調した。
 厚生労働省や県健康づくり支援課などによると、感染者の職業を調べた統計は存在せず、発言の根拠は不明だ。同県のHIV感染者・エイズ患者の届け出数は延べ379人(06年)。10万人あたりの新規感染者・患者数は、1.260で東京都に次いで多い(02年からの3カ年平均)。県は「HIVは誰でも感染する可能性がある身近な問題です」と呼び掛けている。
 啓発運動を進める市民団体「日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス」の長谷川博史代表は「HIVを性産業の問題ととらえると、市民の間に『自分たちには関係ない』という意識を醸成させてしまう」と批判した。同じく「HIVエイズネットながの」の内山二郎代表は「今やHIVが日常的な病であることは常識で、知事の発言としては、あまりにも浅はかだ」と語った。

信濃毎日新聞はこの会見内容をどの様に報道するのでしょうか?
楽しみです。

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17日の信濃毎日新聞朝刊に、「エイズ特別な仕事に多い」との記事が掲載されたが、
その結びは、佐久総合病院感染症診療チームの医師の話として、

一般にエイズ問題の現状が知れ渡っていないことが垣間見えてしまった形で知事個人を責められない

毎日新聞と同じ人物のコメントを引用(↑の記事参照)していながら、
SM新聞の使命として当然のごとく、知事擁護の記事となっています。
HIV対策予算を減額させたのは知事だから、責められて当然のはずだけど・・・。