・浅川ダム_公開質問状

ダム建設反対住民でつくる脱ダムネットワークが提出した公開質問状の原文を入手しました。
「穴あきダム」の前提となった治水安全度や基本高水など6項目について、県の見解を質しています。


県の回答を一週間以内に要求しているものの、県議会開会中であることからずれ込む見込みとのことです。


浅川ダムに関する公開質問状

 県は2月8日浅川ダムの新計画について、穴あきダム(治水専用ダム)の採用を「決定した」として概要を発表されました。その中に、「治水安全度1/100、基本高水450m3/s を踏襲し」(*)と書かれています。そこで、次の諸点についてご質問いたします。 1週間以内に文書によるご回答をお願いいたします。
「土木工学・河川工学の最高の知見を結集し、検討を行った」ということですので、遺漏のないご回答がいただけるものと期待しています。


 浅川にダムをなんとしてでも造りたい村井知事による
「土木工学・河川工学の最高の知見を結集し、検討を行った」
という作り事を突き崩そうとする内容です。


 河川整備計画の案を作成しようとする場合、

  • 「学識経験者の意見」を聴き(河川法第16条の二3項)
  • 「関係住民の意見を反映させる措置を講じなければならない」(同法同条4項)

と定められているとの観点から、

  1. 河川整備計画の案を示さないまま、穴あきダムの採用を「決定」として押し付けることは、河川法の手続きを踏み外した
  2. 「関係住民への手続き」の点でも先に「決定」があり、後から流域協議会や公聴会を開くという手法は、事後承諾であって順序が逆である

との指摘に村井知事がどのように受け答えるか見ものです。


自民党で培った「政治屋の言い逃れ術」を駆使するんでしょうね。


ダム問題を考える際の理論的な根拠。
村井仁知事の「脱『脱ダム』宣言」にどう対処するのか?