・選挙公報_長野県駒ヶ根市区


駒ヶ根市区選挙公報

 4月8日投票の県議選選挙公報が届きました。
林、佐々木両候補の主張が書かれています。
これまでの発言・行動と選挙公報の内容を検証します。

基本理念

 林候補は前県政の「事業の無駄を省く・住民主権のコモンズ」を継承していますが、
広報にも

これからも改革を後退させず住民が主人公の県政をめざす

とありますので、食い違いはありません。


 一方の佐々木候補は、「公共事業に借財を投じる・村井知事の利権主義」を支持するとしていますが、
広報には、借金で公共事業を拡大する事には触れていませんので、食い違っています。
景気の拡大で企業と個人が増収し、税収アップのモデルを描いていますが、
そんなものは絵に書いた餅でしかないことは、夕張が象徴しています。

  • 検証1
林 候補 基本理念が選挙公報でも首尾一貫している
佐々木候補 基本理念が選挙公報と実際で食い違っている ×

福祉・教育

 林候補は、冒頭から子育て・教育・介護・医療が述べられ、福祉や教育を重視する姿勢が明らかです。
佐々木候補は、4番目に福祉、5番目に教育が漠然と述べられているだけで、企業の景気拡大路線への偏重が明らかです。

  • 検証2
林 候補 子育て、福祉、教育、介護、医療など、市民の暮らしを最優先
佐々木候補 福祉・教育は、経済発展した場合のオプションの位置づけ ×

県議としての仕事

 林候補は、駒ヶ根市から信州の視野で長野県全体を考える議員として、
「信州の自然を守り、環境の先進県を」と述べています。
駒ヶ根市から社会を考える、このブログの主張と同じく、地域に根ざした広い視野を持とうとしています。


 佐々木候補は、県議でありながら、「駒ヶ根市づくり」を標榜しています。
市長や市議なら分かりますが、なぜ県議が駒ヶ根市を作り出そうとしているのか、役割を誤解しているとしか思えません。
景気拡大のために大型公共事業に投資することで、借金が増大するだけでなく、
環境負荷も飛躍的に増加し、地球温暖化を促進してしまいます。

  • 検証3
林 候補 駒ヶ根市選出の県議として、南信からの視点で信州長野全域を展望
佐々木候補 県から駒ヶ根市へ開発事業を引き込み、駒ヶ根市に力点を置き、長野県議の仕事を狭めている ×

地球温暖化防止

 林候補は、自然・環境のキーワードで地球温暖化防止の視点があり、温暖化負荷を増幅させる大型公共事業の抑制に積極的です。
一方の佐々木候補は、「地域開発に最大の努力をする」として、大型開発に積極的ですから地球温暖化防止の視点がありません。

  • 検証4
林 候補 自然、環境を重視し、地球温暖化防止に直結する無駄な事業削減に取り組む
佐々木候補 開発と経済発展を重視し、地球温暖化の弊害を認知せず、政治家として未来を捉える視点が欠如 ×


 以上、このブログの主張と照合して両候補の選挙公報の記述を検証しましたが、実に顕著な違いが現れました。
選挙応援の視点からの偏向検証だとの指摘を受けそうですが、これまでこのブログ「駒ヶ根に想う」が主張してきた経緯をご存知の方なら、
選挙応援目当ての偏見ではないことをお分かりいただいていると思います。


 残念ながら佐々木候補は、駒ヶ根市から長野県全体を考える視点を持ち合わせていないようです。
駒ヶ根市のために活躍する県議との立場からは、利益誘導が地元選出議員の仕事とされていた、旧来型の議員像から脱皮できていません。


駒ヶ根市から選出される議員は、駒ヶ根市からの視点で日本の中の長野県を考える必要があります。
この点において、林候補の主張は的を射ており、長野県議としてふさわしい活躍が期待できると考察します。


投票の参考にしてください。