・若林農相にも緑資源マネー

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 松岡利勝赤城徳彦の前大臣に続き、後任の若林正俊農相までが、官製談合で摘発された悪名高き「緑資源機構」とつながっていた。

若林大臣の政治団体緑資源機構の受注業者でつくる政治団体からパーティー券代として計22万円を受け取っていた。


安倍内閣環境相の若林氏は、事務所費不正で更迭された赤城前農相の後任として農相を兼任することになったが、その直後の今月3日に慌てて全額を返還したという。


 農相を兼任する若林事務所は9日、同氏を支援する政治団体「東京正風会」が、官製談合事件で摘発された農水省所管の独立行政法人緑資源機構」の受注業者3法人と、受注業者らでつくる政治団体から2005、06年にパーティー券代として計22万円を受け取り、今月3日に返還したことを明らかにした。

 若林環境相は今月1日、赤城徳彦農相辞任に伴い、農相を兼任した。若林氏の事務所は「監督官庁の長に就任したため返還した」としている。


 事務所によると、東京正風会は05、06年に「若林正俊君を励ます会」を開催。

同機構発注の事業を受注していた林業土木コンサルタンツに2万円、森公弘済会に計4万円、林野弘済会に計6万円、受注業者らでつくる政治団体「特森懇話会」に計10万円のパーティー券を購入してもらったという。


 事務所は、農相兼任後、06年から過去3年にさかのぼって農水省にかかわる団体などからのパーティー券購入を調べ、代金返還を決めたという。

特森懇話会は昨年解散しているため、法務局に返還金を供託したという。

返還先の法人などと若林氏について、事務所は「特段の関係はない」としているが、大臣就任直後の返還は関係の深さを物語っている。